脂臀

臀部と大腿に大量の組織を伴う肉体的状態

脂臀(しでん)とは、臀部と大腿における組織の相当なあるいは大した水準を有する状態である。この造りは 臀部の範囲に限らず、 大腿の外側と前方に広がり、そして曲線美のある: curvaceous)容姿を作り出すように向かって先細りになる。

脂臀
Woman with steatopygia.jpg
脂臀を呈するコイサン族の或る女
紀元前58から48万年のクレタ新石器時代のテラコッタの「パノ・チョリオの脂臀の女神」:彼女が本当に女神なのかどうかは確かでない。

臀部領域での脂肪組織の蓄積の増大を引き起こす遺伝的特性の、脂臀は、南アフリカ出身の一部の幾らかの女性に見られる、最も多いのは(しかしこれに限らない)南アフリカのコイサン族と中央アフリカの ピグミー族である。アンダマン諸島の、オンゲ族のような、アンダマン人の間にも観察される。この遺伝的特性は女性の間で広く見られるがしかし男性でも低い度合いで生じる。[1]

脂臀はかつてアデン湾から喜望峰までに広がる人々の特性としてみられてきたであろう。それらの人々はコイサン族とピグミー族の名残かもしれない。[2][3]コイサン族では、それは子供の時からあり、最初の妊娠のときに完全に発達する。

この特徴はかつてもっと広がっていた事を示唆されてきた。ヨーロッパからアジアまで発見される、しばしば「脂臀的ビーナス」の姿として表現される、旧石器時代の ビーナス豆像は、顕著な大腿の発達と、そしてまさに陰唇の延長英語: elongated labia を示す。この事は学説の裏づけに用いられてきた。これらは 写実誇張(こちょう)、もしくは理想としての表現を意図したいずれのものであるのかは明らかでない。脂臀は現代の医学的標準により背中と尻との角度がほぼ90度しかない特徴を示すのに対して、おおよそ120度の角度を示す、これらの豆像はしかしながら脂臀とは見做されないかもしれない。[4]

ビクトリア朝のイギリスで、見世物小屋はしばしば脂臀の女を食い物にした。最もよく知られた例はサラ・バートマンという名の南アフリカのコイコイ族(: Khoikhoi)の女だった。[5]彼女は脂肪性浮腫 英語: lipedemaに罹(かか)っていると思われた。[6]

脚注または引用文献編集

ウェブサイト編集

書籍編集

  • Cummings, Vicki; Jordan, Peter; Zvelebil, Marek (Jul 2014). The Oxford Handbook of the Archaeology of Hunter-Gatherers. Oxford: Oxford University Press. p. 1152. ISBN 9780199551224. https://books.google.com/books?id=U5uzAwAAQBAJ&q=khoisan%20pygmies%20ancestry&pg=PA1152 

雑誌編集

関連項目編集

外部リンク編集

分類
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