花旗と呼ばれた星条旗

花旗(かき、中国語拼音: huāqí ホアチー)は、アメリカ合衆国国旗(星条旗)を指す中国語由来の古い呼び方の一つ。この「花」は植物の花ではなく、中国語で「花俏」(装飾が多い、派手な)という意味である。カントン部分には青地に白星を散りばめ、紅白のストライプで彩られたアメリカ合衆国旗を「花旗」と呼ぶところから転じ、アメリカ合衆国自体を「花旗」「花旗国」とも称した。

「花旗」という語は19世紀後半に各地の漢字文化圏に伝播したが、現在は国名(日本では「米国」、中国や朝鮮半島では「美国」)としても、国旗名(日中とも「星条旗」)としても一般的表現としてはすでに廃れている。

一方、ベトナムでは、現在もアメリカ合衆国を「花旗」(ベトナム語Hoa Kỳ ホア・キィ)と呼ぶ(このほか、「メリケン」の漢字音訳に「美利堅」を充てたMỹ Lợi Kiênや、それを略した「美」Mỹ ミィ も用いられている)。ベトナムにおける「アメリカ合衆国」の正式な表記はHợp Chúng Quốc Hoa Kỳ(漢字「合衆國花旗」に相当する)である。

現在での使用例編集

  • その華美なイメージからか、中国・台湾に事業を展開するシティバンクは中国語名称を「花旗銀行」としている。ニューヨークなどのチャイナタウンのシティバンク支店でも「花旗銀行」という行名を掲示している。香港では「萬國寶通銀行」という行名で営業していたが、2001年に花旗銀行に改められた。
  • 薬用ニンジンの一種であるアメリカニンジン生薬として用いる際に、中国語で「花旗参」と記載するが、日本でも「花旗参」(かきじん)と呼ぶことがある。

関連項目編集