芳山和子
芳山 和子(よしやま かずこ)は、筒井康隆のSF小説『時をかける少女』の主人公。『時をかける少女』の派生作品において、登場人物の1人として登場することもある。
原作『時をかける少女』
編集深町一夫や浅倉吾朗とともに過ごす一般的な中学生であったが、理科の実験室で意識を失って以降タイムリープの力を手にする。
当初、その力は偶発的に発揮されていたが、多くの体験の後に自分の意思で行えるようになっていく。
タイムリープの原因を探るために、芳山和子は意識を失った理科の実験室へタイムリープする。
原作以降を描いた続編的な作品
編集連続テレビドラマ『続 タイムトラベラー』 / 小説『続・時をかける少女』
編集ある人物と再会を果たし、人探しの手伝いをすることとなり、再びタイムリープを行っていく。
アニメ映画『時をかける少女』
編集姪の紺野真琴(声:仲里依紗)に、タイムリープについて教えた人物。独身で博物館に勤務している。原作(もしくは2006年より前の映像化作品)の芳山和子と同一人物である[1]が、原作と全く同じ経験をしているのかは不明[2]。
映画『時をかける少女』2010年
編集薬学者の職に就いていて[3]、ある男性と結婚しており、芳山あかり(演:仲里依紗)という一人娘もいる。
ある弾みで、ある思い出と約束を思い出し、芳山あかりに1972年に行きある人物に会うように告げる。
舞台『時をかける少女』
編集大学で薬学の研究をしている。下垂体腫瘍にかかり、入院・手術を控えている。姪の尾道マナツ(演:木村玲衣)がタイムリープが出来る様になり相談を受けた拍子に、深町一夫に消された記憶を取り戻す。
芳山和子を演じた人物
編集※は、原作以降を描いた続編的な作品。
- 島田淳子
- 1972年 連続テレビドラマ『タイム・トラベラー』
- 1972年 連続テレビドラマ『続 タイムトラベラー』※
- 原田知世[4]
- 1983年 映画『時をかける少女』
- 新井瑞
- 1983年 映画『時をかける少女』 芳山和子5歳時
- 新井雅
- 1983年 映画『時をかける少女』 芳山和子3歳時
- 南野陽子
- 1985年 単発テレビドラマ『時をかける少女』
- 内田有紀
- 1994年 連続テレビドラマ『時をかける少女』
- 中本奈奈
- 1997年 映画『時をかける少女』
- 安倍なつみ
- 2002年 単発テレビドラマ『モーニング娘。新春! LOVEストーリーズ 時をかける少女』
- 原沙知絵
- 2006年 アニメ映画『時をかける少女』※
- 安田成美
- 2010年 映画『時をかける少女』※ 2010年の芳山和子
- 石橋杏奈
- 2010年 映画『時をかける少女』※ 1974年の芳山和子(芳山和子少女期)
- 坂口理恵
- 2015年 舞台『時をかける少女』※
- 金城あさみ
- 2015年 舞台『時をかける少女』※回想シーン
- 黒島結菜
- 2016年 連続テレビドラマ『時をかける少女』(名前が未羽に変更されている)
- 上白石萌歌
- 2018年 舞台『続・時をかける少女』※
- 山崎紘菜[5]
- 2020年 映画『海辺の映画館―キネマの玉手箱』の主要人物の一人として登場するが、『時をかける少女』の芳山和子と同一人物かどうかは不明[5]。
脚注
編集- ^ “時をかける少女 映画情報・ニュース・イベント”. 角川. 2016年7月10日閲覧。
- ^ 高校時代に「子どもの頃から知っている」ように出会ってすぐに仲良くなった男性を好きになったが、大人になる前に駄目になった、と述懐する場面がある。男性は「いつか必ず戻ってくる」と言ったという発言もある。
- ^ この設定は、1983年の映画で結末に描写された内容をなぞった形になっている。
- ^ 1997年の映画『時をかける少女』ではナレーションを担当している。
- ^ a b 岡崎優子 (2020年8月7日). “いつの時代も映画は愉し(第3回) 大林監督が遺した『海辺の映画館-キネマの玉手箱』”. JBpress autograph (日本ビジネスプレス) 2021年7月10日閲覧。