芳賀 力(はが つとむ、1952年12月17日[1] - )は、日本キリスト教神学者。東京神学大学特任教授。同大学の第12代・14代学長を務めた。

経歴

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神奈川県生まれ。神奈川県立湘南高等学校卒。1977年東京神学大学卒、1979年同大学院修士課程修了。1983年西ドイツハイデルベルク大学神学部留学。1987年神学博士。1988年東京神学大学講師、1991年助教授、1996年教授』(組織神学)。日本基督教団東村山教会牧師、季刊『教会』(QK)編集主幹を務めた。2013年4月から東村山教会を辞任し、東京神学大学学長。

聖餐論争においては、受洗者のみが聖餐に加われる、と主張した。

親族

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母(康)方の曾祖父は、クリスチャン政治家の武市安哉(高知県出身国会議員を経た後、ピルグリム・ファーザーズの理念を掲げ、青年を引き連れて北海道に渡り、聖園農場を開拓、聖園教会を設立)。

父(眞俊)方の祖父は、明治の国文学者、東大教授、後國學院大學学長芳賀矢一(欽定教科書などを執筆、広辞苑の作成、「ゆきはこんこ、あられやこんこ」、「我は海の子、白波の」、「七里が浜の磯づたい」など小学唱歌の作詞者)の弟に当たる芳賀眞吾で、陸軍参謀本部に務め、ドイツ、ロシアに駐留した軍人である。

父・眞俊は牧師(日本基督教団富士教会、平塚富士見町教会、豊橋東田教会)。

従兄弟に独文学者・芳賀檀(まゆみ)。

母方の従姉妹に栄養学者・倉田澄子

著書

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  • 『自然、歴史そして神義論 カール・バルトを巡って』(日本基督教団出版局) 1991.2
  • 『救済の物語』(日本基督教団出版局) 1997.4
  • 『物語る教会の神学』(教文館) 1997.5
  • 『大いなる物語の始まり』(教文館) 2001.5
  • 『使徒的共同体 美徳なき時代に』(教文館) 2004.2
  • 『思索への小さな旅』(キリスト新聞社) 2004.12
  • 『洗礼から聖餐へ キリストの命の中へ』(キリスト新聞社) 2006.10
  • 『歴史と伝承 続・物語る教会の神学』(教文館) 2008.7
  • 『まことの聖餐を求めて』(編、教文館) 2008.9
  • 『神学の小径 I 啓示への問い』(キリスト新聞社) 2008.12
  • 『神学の小径 Ⅱ 神への問い』(キリスト新聞社) 2012.5
  • 『落ち穂ひろいの旅支度』(キリスト新聞社) 2014.5
  • 『神学の小径 Ⅲ 創造への問い』(キリスト新聞社) 2015.12

翻訳

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脚注

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  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.271

参考文献

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  • J-GLOBAL