荒田神社 (岩出市)

和歌山県岩出市にある神社

荒田神社(あらたじんじゃ)は、和歌山県岩出市森にある神社式内社で、旧社格村社

荒田神社

本殿(和歌山県指定文化財)
所在地 和歌山県岩出市大字森237番地
位置 北緯34度16分21.94秒 東経135度18分28.79秒 / 北緯34.2727611度 東経135.3079972度 / 34.2727611; 135.3079972 (荒田神社)座標: 北緯34度16分21.94秒 東経135度18分28.79秒 / 北緯34.2727611度 東経135.3079972度 / 34.2727611; 135.3079972 (荒田神社)
主祭神 高魂命ほか23柱
社格 式内社(小)
村社
創建 不詳
本殿の様式 三間社流造檜皮葺
例祭 10月5日
主な神事 正月鈴賜神事
地図
荒田神社の位置(和歌山県内)
荒田神社
荒田神社
荒田神社 (和歌山県)
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鳥居

祭神 編集

祭神は次の24柱[1]

歴史 編集

概史 編集

古い由緒は不詳。平安時代中期の『延喜式神名帳では紀伊国那賀郡に「荒田神社二座」と記載され、式内社に列している。また『紀伊国神名帳』では地祇として「従四位上 荒田神」と記載されている。

紀伊続風土記』(江戸時代の紀伊国地誌)では、祭神を荒田直の祖である高魂命と剣根命とし、のちに兵庫県廣田神社と同じく天疎向津姫命・神功皇后・応神天皇としたとする[2]。この天疎向津姫命は天照大神荒魂であることから、荒田神社は荒神信仰から成立したと考えられている[2]。同書によれば、天正年間(1573年-1592年)の兵火で焼失したという[2]

明治に入り、近代社格制度では村社に列した。

神階 編集

境内 編集

 
境内の社叢と拝殿

本殿は寛永元年(1624年)の再建。三間社流造で、屋根は檜皮葺。全体に丹塗りで彩られており、塀内正信の寄進とされる彫刻が飾られている。この本殿は和歌山県指定有形文化財に指定されている。

摂末社 編集

  • 稲荷神社 - 祭神:倉稲魂命、大国主命
  • 丹生神社
  • 八坂神社

祭事 編集

  • 歳旦祭 (1月1日)[3]
  • 春祭り (2月19日)
  • お初穂 (6月30日)
  • 祇園祭 (7月7日)
  • 夏祭り (8月19日)
  • たのも祭 (8月31日)
  • 秋祭り (10月5日)
  • 七五三詣 (11月上旬)
  • お初穂 (11月24日)
  • お火焚き (12月下旬)

また、特殊神事として正月鈴賜神事がある[4]

文化財 編集

和歌山県指定有形文化財 編集

  • 本殿(建造物) - 平成7年4月11日指定。

脚注 編集

  1. ^ 祭神は境内説明板による。
  2. ^ a b c 『和歌山県の地名』荒田神社項。
  3. ^ 祭事は境内説明書による。
  4. ^ 荒田神社(和歌山県神社庁)。

参考文献 編集

外部リンク 編集