荒霊神社 (小代区東垣)
兵庫県美方郡香美町小代区東垣にある神社
荒霊神社(小代区東垣)(あらたまじんじゃ)は、兵庫県美方郡香美町小代区東垣にある神社。無格社である。[1]
荒霊神社(小代区東垣) | |
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所在地 | 兵庫県美方郡香美町小代区東垣165 |
位置 | 北緯35度25分34.53秒 東経134度31分14.94秒 / 北緯35.4262583度 東経134.5208167度座標: 北緯35度25分34.53秒 東経134度31分14.94秒 / 北緯35.4262583度 東経134.5208167度 |
主祭神 | 素戔嗚尊 |
地図 |
概要
編集小代区は地区ごとに一つずつ神社が存在している。その規模は大小さまざまであり、東垣のこの神社は比較的小規模なものである。東垣地区は古来、吉滝神社の氏子であった。この神社は慶長年間に創立されたものである。この神社も、中世から明治初年の神仏分離までつづいた「本地垂迹説」の影響を大きく受けた神社の中の一つであり、神社の境内の横には大日如来を祀る「大日堂」がある。
祭神
編集- 素戔嗚尊(スサノオノミコト)
素戔嗚尊は風の神とされており、農業の盛んな地域で広く信仰されている。この地域は古くから畜産をはじめとした農業中心の社会であり、この神社でもこのように農業に深く関連する神が祀られている。
歴史
編集慶長年間の創立。寛文元年には神主の山本長左衛門、享和4年4月には光明寺(小代区平野)の礼宝、庄屋上田宗助らによって再建されている。
神社周辺
編集- 大日堂
境内すぐ横に併設されており、本尊として大日如来を祀る。神仏習合の名残であると考えられる。小代区は畜産が盛んであり、年に一回大日堂のお札を自宅に併設されている牛舎に貼るという習慣がある。
但馬牛の産地として有名な小代区では、特にメス牛を大切にしてきた。大日堂では、地域でメス牛(「おなめ」と言う)が産まれると一回鐘を突くという風習があった。
参考文献
編集- 岡弘『小代風土記』(1970)
- 美方郡史編纂同盟会編纂『兵庫県郷土誌叢刊 美方郡誌』臨川書店(1980)(初版1915年)
外部リンク
編集- ^ “荒霊神社|兵庫県神社庁 神社検索”. www.hyogo-jinjacho.com. 2024年7月15日閲覧。