落合真彩 (フレスコボール)

日本のフレスコボール選手、フリーライター

落合 真彩(おちあい まあや、1990年4月12日[2] - )は、日本フレスコボール選手、フリーライター神奈川県相模原市出身[2][3]

落合 真彩
個人情報
国籍日本
生誕 (1990-04-12) 1990年4月12日(34歳)
日本の旗 日本 神奈川県相模原市
身長158 cm (5 ft 2 in)[1]
ウェブサイト落合真彩|note
スポーツ
日本の旗 日本
競技フレスコボール
種目女子・男女ミックス
成績・タイトル
世界選手権Circuito Brasileiro de Frescobol 2018 - 女子3位・男女混合5位

来歴 編集

相模大野高校卒業後[2]筑波大学体育専門学群に進学[4]。小学2年生のときからソフトボールをプレーしており[5]、大学時代もソフトボール部に入部して内野手遊撃手三塁手)としてプレーした[3]。打順は1〜3番が多く、三振の少ない俊足巧打タイプだったという[5]。また、中学時代のみ、バスケットボールをプレーしていた[5]。大学時代は周囲のレベルの高さに圧倒され競技実績を残せず、スポーツに対して燃え尽き症候群状態に陥る[5]

就職活動時にはスポーツ関連の企業を候補から外し、2013年に大学を卒業した後は明光ネットワークジャパンに就職。東京都長野県での明光義塾教室長勤務を経る[4]。それまで読書の習慣はなかったが、23歳の頃に自己啓発書に近い形のビジネス書を読んでから様々な本を読むようになる[6]。誰かを勇気づけるための本を書きたいという思いが強まり、2016年3月末に退職[6]。長野県から地元の神奈川県に戻り、フリーランスライターに転向[4]。ライターのスキルを磨くため、2017年に「上阪徹のブックライター塾」を受講[7][8]。ビジネス・教育・広報PRなどに関する記事・書籍に携わっており[3][7]、2019年6月に双葉社から出版された『会社成長のカギは外国人材の活躍だ! すぐに役立つ3つの基本と実例10』では、初めて1冊全ての執筆に携わった(著者名はグローバル人材キャリア支援協会)[9]

2016年5月に母校・筑波大学のソフトボール大会を観戦しに行ったところ、後輩のパーソナルトレーナー・宮越有沙(現:芝有沙)に偶然出会う。日本フレスコボール協会(JFBA)のスタッフを務めている宮越から、フレスコボール普及活動への協力を呼び掛けられ、6月からフレスコボールを始める[10]。スポーツに対して苦しさを感じていた落合だったが、趣味としてではなく普及活動としての誘いであり、新しいスポーツの普及活動に携わるという部分が魅力に映ったという[10]

同年8月開催のジャパンオープン2016で宮越とのペアで出場し、女子部門優勝。女子部門の表彰は同年度の大会より新設されたため、初代女子チャンピオンとなった[11]。2017年5月のフレスコボールオダイバカップ2017をもって宮越が妊娠のため競技から一時退くことになり[12]、ペアを解消。同年8月開催のジャパンオープン2017では、落合のプレーに惚れ込んだという細井彩未との練習期間1ヶ月間の急造ペアで挑み、2年連続の女子部門優勝を果たす[13]

2018年は塩崎未英とペアを組んでプレー。この年はJFBA公式ランキングの上位が国外大会に日本代表として派遣されることになっていたが、2018年の前半の時点で好成績を収め、日本代表を確定させていた[14]。同年8月のジャパンオープン2018では五十嵐恭雄とのペアで男女混合部門を優勝するものの、塩崎とのペアの女子部門では2位に終わり、女子部門3連覇とはならなかった[15]。それでも落合個人としては、2018年度の公式ランキング女子カテゴリーを1位で終え、12月にブラジル選手権(Etapa Copacabana 2018)の派遣メンバーとなる[16]。ブラジル選手権には同時に派遣された女子ペアと組み替え小澤彩香とのペアで出場すると、女子総合部門(Dupla Feminina Aberta)の予選を1位で通過。決勝は予選ほど調子が良くなかったものの3位に入賞し、男子一般部門で同じく3位に入賞した男子ペアとともに、日本勢初の表彰台に立った[3]。また、男女一般部門(Dupla Mista Amador)にも倉茂孝明とのペアで出場して予選を通過し、5位に入賞している。

2018年よりJFBAで表彰が始まった「FRESCOBALL AWARD 2018」では年間最優秀選手(MVP)に選出[17]。そのほか、五十嵐との練習中にJFBA確認済みのものとしては日本最長となる1149回のラリーを記録し、最優秀ラリー賞にも選出された[18]

2019年もブラジル選手権で組んだ小澤とペアを組んでおり、ブラジル選手権での健闘からメディアへの露出の機会が増えている。

人物 編集

好きな言葉は虎視眈々。趣味は読書で、ビジネス書を読んで経営哲学を学ぶ[1]

フリーライターとしては、自著の出版を目標としている[1][2]。また、フリーライターのスキルを活かして、自身のnoteで他のフレスコボール選手のインタビュー記事を連載し、フレスコボールの認知度向上にも力を入れている[3][19]

プレースタイル 編集

ラリーが乱れた際に立て直すのを得意とし、「安定の真彩」と呼ばれる[3]。感情的な起伏はプレー中には出さないようにし、多少それたボールも何事もなかったかのように取り、ラリー相手に安心感を与えるように心がけている。身長もパワーもなくプレーが地味だと卑下する一方で、アタックできる範囲が人より広めだと自己分析する[14]

「思いやりのスポーツ」とも呼ばれるフレスコボールだが[20]、落合はペアとのコミュニケーションをとる際に思いやりというよりもリスペクトすることを心がけている[14]

主な戦績 編集

大会成績 編集

国内大会
大会名 ペア 点数 部門 部門順位 総合順位 備考
2016年 8月 フレスコボール ジャパンオープン2016 宮越有沙 343 女子 1位 15位 [11]
2017年 3月 フレスコボール ミウラカップ2017 487 女子 1位 4位 [21]
5月 フレスコボール オダイバカップ2017 412 女子 1位 12位 [22][23]
芝卓史 501 男女混合 1位 5位
8月 フレスコボール ジャパンオープン2017 細井彩未 610 女子 1位 7位 [24][25]
南隼人 566 男女混合 3位 11位
2018年 2月 フレスコボール バレンタインカップ2018 倉茂孝明 750 男女混合 1位 - 参加は男女混合のみ[26]
4月 フレスコボール サクラカップ2018 塩崎未英 685 女子 1位 6位 [27]
5月 フレスコボール オダイバカップ2018 782 女子 1位 2位 [28]
倉茂孝明 730 男女混合 1位 5位
6月 フレスコボール ビギナーズカップ2018 對馬浩 615 男女混合 1位 7位 [29]
7月 フレスコボール ミウラカップ2018 塩崎未英 618 女子 3位 9位 [30]
諏訪純也 778 男女混合 1位 6位
8月 フレスコボール ジャパンオープン2018 塩崎未英 743 女子 2位 7位 [31]
五十嵐恭雄 903 男女混合 1位 4位
2019年 3月 フレスコボール オオモリカップ2019 小澤彩香 1011 女子 1位 7位 [32][33]
五十嵐恭雄 1070 男女混合 1位 2位
5月 フレスコボール タチヒカップ2019 小澤彩香 950 女子 1位 8位 [34][35][36]
諏訪純也 1018 男女混合 1位 7位
7月 フレスコボール ミウラカップ2019 小澤彩香 1208 女子 1位 4位 [37]
五十嵐恭雄 1081 男女混合 2位 8位
海外大会
大会名 ペア 点数 部門 順位 備考
2018年 12月  フレスコボール ブラジル選手権 コパカバーナ2018 小澤彩香 385.1 女子総合 3位 [38][39]
倉茂孝明 387.6 男女混合一般 5位

公式ランキング順位 編集

  • 2017年 - 総合8位(女子1位)
  • 2018年 - 女子カテゴリー1位、男女混合カテゴリー8位(ペア:倉茂孝明

受賞歴 編集

  • FRESCOBALL AWARD 2018[18]
    • 年間最優秀選手(MVP)
    • 最優秀ラリー賞(ペア:五十嵐恭雄

著書 編集

電子書籍 編集

  • 読書習慣ゼロでも500冊読む方法。「忙しい」が「充実している」に変わる読書術。(2016年8月、まんがびと) ※「みつばち」名義[40][41]

脚注 編集

  1. ^ a b c “フレスコボール1位と3位 落合真彩選手 小沢彩香選手 「思いやりのスポーツ」で相手の心理状態がわかる”. ニッカン+ 4月号 (日刊スポーツ新聞社). (2019年3月). http://blog.livedoor.jp/frescoball/archives/79414692.html 2019年6月5日閲覧。 
  2. ^ a b c d 落合真彩”. スマスポ. スマートスポーツエンターテイメント. 2019年6月3日閲覧。
  3. ^ a b c d e f “高速ラリー信頼の証し フレスコボール・落合真彩、小沢彩香:知られざる世界ランカー”. 東京新聞 (中日新聞東京本社). (2019年2月6日). https://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/sekai_ranker/list/CK2019020602000168.html 2019年6月3日閲覧。 
  4. ^ a b c 落合 真彩”. Teamlancer. エンファクトリー. 2019年6月3日閲覧。
  5. ^ a b c d フレスコボール選手とビジネス系ライター、両立への道①わたしのスポーツ歴とスポーツ観”. 落合真彩|note (2019年1月25日). 2019年6月3日閲覧。
  6. ^ a b フレスコボール選手とビジネス系ライター、両立への道②ビジネス書との出会い”. 落合真彩|note (2019年2月3日). 2019年6月3日閲覧。
  7. ^ a b 卒塾生一覧”. 上阪徹のブックライター塾. 2019年6月10日閲覧。
  8. ^ 1年半前に受講し、ライターとして非常に大きな前進となった「上阪徹のブックライター塾」。”. 落合 真彩 Facebook (2018年11月19日). 2019年6月10日閲覧。
  9. ^ 落合真彩/フレスコボール日本代表×ビジネス系ライター [@maaya_mtk] (2019年6月24日). "【お手伝いした書籍が書店に並びました😊】". X(旧Twitter)より2019年6月26日閲覧
  10. ^ a b フレスコボール選手とビジネス系ライター、両立への道③フレスコボールとの出会い”. 落合真彩|note (2019年4月10日). 2019年6月3日閲覧。
  11. ^ a b 【大会2日目レポート】フレスコボールジャパンオープン2016”. 日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ (2016年8月18日). 2019年6月3日閲覧。
  12. ^ 競技も普及も、フレスコボールは女子がカギ――初代女子チャンピオン・有沙さんインタビュー”. 落合真彩|note (2018年4月1日). 2019年6月5日閲覧。
  13. ^ “三浦海岸で開催されたフレスコボール大会を見て選手の情熱と想いに感動した”. 三浦新聞 (三浦新聞制作委員会). (2017年8月18日). http://www.miura-news.com/?p=633 2019年6月3日閲覧。 
  14. ^ a b c 落合真彩(インタビュアー:芝卓史)「【インタビュー】落合真彩選手-男子1位が女子1位にいろいろ聞いてみました。」『しばろぐ|フレスコボールボヘミアン』、2018年11月25日https://fresco-style.biz/maaya-ochiai2019年6月3日閲覧 
  15. ^ “話題のスポーツ「フレスコボール」日本選手権に行ってきた!”. 三浦新聞 (三浦新聞制作委員会). (2018年9月1日). http://www.miura-news.com/?p=2925 2019年6月5日閲覧。 
  16. ^ フレスコボール ブラジル選手権2018~日本代表選手団紹介”. 日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ (2018年12月5日). 2019年6月3日閲覧。
  17. ^ “【ニュース】落合真彩選手がFRESCOBALL AWARD 2018で年間MVPを受賞!”. スマスポ. (2018年12月29日). https://smaspo-casting.jp/2018/12/29/【ニュース】落合真彩選手がfrescoball-award-2018で年間mvpを受賞/ 2019年6月4日閲覧。 
  18. ^ a b 2018年のJFBA年間最優秀選手、最優秀ラリー賞など「FRESCOBALL AWARD 2018」を発表』(プレスリリース)一般社団法人日本フレスコボール協会、2018年12月28日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000039815.html2019年6月3日閲覧 
  19. ^ 小澤彩香; 落合真彩(インタビュアー:花王)「インタビュー アスリート編」『ビオレUV | #i_am_athlizm』https://www.kao.co.jp/bioreuv/athlizm/iamathlizm/interview/2019年6月3日閲覧 
  20. ^ フレスコボールはブラジルのリオ・デ・ジャネイロ発祥のスポーツ”. 一般社団法人日本フレスコボール協会. 2019年6月3日閲覧。
  21. ^ 【結果発表】フレスコボールミウラカップ2017”. 日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ (2017年3月13日). 2019年6月3日閲覧。
  22. ^ 【得点一覧】フレスコボールオダイバカップ2017”. 日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ (2017年5月8日). 2019年6月3日閲覧。
  23. ^ 【事務局長による大会レポート】フレスコボールオダイバカップ2017”. 日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ (2017年5月10日). 2019年6月3日閲覧。
  24. ^ 【フレスコボールジャパンオープン2017】結果速報”. 日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ (2017年8月14日). 2019年6月3日閲覧。
  25. ^ 【フレスコボールジャパンオープン2017】選手得点一覧”. 日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ (2017年8月14日). 2019年6月3日閲覧。
  26. ^ バレンタインカップ2018結果発表!”. 日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ (2018年2月17日). 2019年6月3日閲覧。
  27. ^ フレスコボールサクラカップ2018結果速報!”. 日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ (2018年4月14日). 2019年6月3日閲覧。
  28. ^ オダイバカップ2018順位速報!”. 日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ (2018年5月3日). 2019年6月3日閲覧。
  29. ^ 【結果速報!】フレスコボールビギナーズカップ2018”. 日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ (2018年6月16日). 2019年6月3日閲覧。
  30. ^ 【結果速報!】フレスコボールミウラカップ2018”. 日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ (2018年7月7日). 2019年6月3日閲覧。
  31. ^ 【結果速報】ジャパンオープン2018 総合順位発表!”. 日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ (2018年8月25日). 2019年6月3日閲覧。
  32. ^ 【大会結果速報】オオモリカップ2019総合順位発表!”. 日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ (2019年3月10日). 2019年6月3日閲覧。
  33. ^ 【大会レポート】オオモリカップ2019各部門表彰ペア!”. 日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ (2019年3月11日). 2019年6月3日閲覧。
  34. ^ 【大会レポート】フレスコボール タチヒカップ2019総合順位&各カテゴリー入賞ペア”. 日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ (2019年5月7日). 2019年6月3日閲覧。
  35. ^ “立川のタチヒビーチでフレスコボール”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2019年5月22日). https://www.nikkansports.com/info/4356joho/news/201905220000194.html 2019年6月3日閲覧。 
  36. ^ “今熱いスポーツ★フレスコボール斉藤、新城ペアが優勝!~『Frescoball Champion Race 2019』第2戦”. アスカツ (Kプロデュース). (2019年5月7日). http://athkatsu.com/news/3282/ 2019年6月3日閲覧。 
  37. ^ 【大会結果】フレスコボールミウラカップ2019総合順位発表”. 日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ (2019年7月14日). 2019年8月7日閲覧。
  38. ^ 【プレスリリース】ブラジル選手権の結果速報!世界最高峰のブラジル選手権で日本人初の表彰台!”. 日本フレスコボール協会(JFBA) オフィシャルブログ (2018年12月18日). 2019年6月3日閲覧。
  39. ^ CIRCUITO BRASILEIRO DE FRESCOBOL 2018 ETAPA COPACABANA RESULTADO FINAL” (ポルトガル語). Facebook. ABRAF - ASSOCIAÇÃO BRASILEIRA DE FRESCOBOL (2018年12月17日). 2019年6月3日閲覧。
  40. ^ 落合真彩 プロフィール”. Wantedly. ウォンテッドリー. 2019年6月3日閲覧。
  41. ^ 読書習慣ゼロでも500冊読む方法。「忙しい」が「充実している」に変わる読書術。 / みつばち/MBビジネス研究班 <電子版>”. 紀伊國屋書店ウェブストア. 2019年6月3日閲覧。

外部リンク 編集