西平ウメ(にしひら うめ、1901年 - 1977年)は、樺太出身のアイヌ文化伝承者である。当時ロシア領だった樺太東海岸のオタサン(小田寒。その後の豊栄郡栄浜村)で生まれ、幼少時よりアイヌ文化を身近に育ち、祖母や周りの伝承者よりトンコリを習う。戦後、北海道に移り住み、紋別郡興部町で晩年を過ごした。アイヌ名「スカ」。民族楽器トンコリの伝承者[1]として活躍し、講習会で講師を務めたり、富田友子小泉文夫などの研究者に協力するなど、後世への伝承に大きな貢献[2]を果たした。

文献 編集

脚注 編集

  1. ^ 財団法人アイヌ民族博物館「コタンメール」25号 平成18年3月15日
  2. ^ OKI<SAKHALIN>ROCK トンコリ奏者OKIも彼女の残した演奏に大きな影響を受けている。