訓錬都監
訓錬都監(フルリョントガム)は、李氏朝鮮の首都防衛を行う軍営の1つ。訓練都監とも表記される[1][2]。
訓錬都監 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 훈련도감 |
漢字: |
訓鍊都監 訓練都監 |
発音: | フルリョンドガム |
日本語読み: | くんれんとかん |
概要
編集文禄・慶長の役戦中の1593年、柳成龍の提言により戦術訓練の目的で設立され、翌年より防衛部隊として認定された。約1000人規模の職業軍人組織として継続し、最終的には1882年に廃止された。
初期には戦術訓練のための将兵向け兵書の出版が企図されたが、金属活字が日本軍の戦利品として持ち去られたこと、迅速な出版が求められたことから、木製活字が製作され、兵書以外にも資金調達のため一般書籍の出版に流用された。これらを訓錬都監活字本という[3][4]。
階級
編集- 都提調(正1品)
- 提調(正2品)
- 大将(従2品)
- 中軍(従2品)
- 別将(正3品堂上)
- 千総(正3品堂上)
- 局別将(正3品堂上)
- 把総(従4品)
- 従事官(従6品)
- 哨官(従9品)
脚注
編集- ^ 훈련도감[訓練都監]『朝鮮韓国古代中世史事典』(한국고중세사사전)、韓国史事典編纂会、NAVER. 2021年2月25日閲覧。
- ^ 訓練都監『グローバル世界大百科事典』ウィキソース。2021年2月25日閲覧。
- ^ 天理大学附属天理図書館『分類補註李太白詩文集』
- ^ 韓国国立中央博物館『武芸諸譜翻訳続集』