貪欲であれ、愚かであれ

貪欲であれ、愚かであれ（どんよくであれ、おろかであれ Stay Hungry Stay Foolish）は、スティーブ・ジョブズによって残された言葉。

概要

この言葉は2005年にスティーブ・ジョブズがスタンフォード大学でのスピーチで語られた言葉である。偏見を持たず、失敗を恐れず、常にチャレンジし続けるというジョブズの生き様が凝縮された一言である。この言葉がスピーチを象徴するものであると同時に、思想家としてのジョブズを印象付けた言葉でもある。

ジョブズは2005年6月のスタンフォード大学の卒業式でスピーチを行っており、このスピーチの最後を締めくくった言葉であった。このスピーチというのはジョブズの人生を語るという内容で、ジョブズの生まれた環境から現在の癌の闘病や死についてまでが語られた。このスピーチの最後にジョブズが若い頃に出会った全地球カタログという書籍を紹介して、聖書のような本であるとしている。この全地球カタログというのは何度も発行され、これの最終版の背表紙は早朝の田舎道の写真になっており、その写真の下には「ハングリーなままであれ。愚かなままであれ」という筆者からの別れの言葉が書かれていた。ジョブズ自身はいつもこの言葉のようでありたいと思い、この日のスタンフォード大学の卒業生にもこうであってほしいと思いこの言葉を送った。

大谷翔平が尊敬している人物の中にはスティーブ・ジョブズの名が挙がり、ジョブズの著書などを読んでいる。大谷が入団してすぐに二刀流という前例の無いことをするきっかけとなったのは、ジョブズのこの言葉からであった。大谷が練習を終えてテレビをつけてみると、病気で亡くなる前のジョブズが大学の卒業式で卒業生に送った最後の言葉である貪欲であれ、愚かであれという言葉が聞こえてきて、このことから大谷は二刀流をする価値があると再認識させられた。