造酒司(みきのつかさ/さけのつかさ)は、律令制の下で置かれた役所宮内省の被官。

平城宮造酒司 井戸跡
平安宮造酒司 倉庫跡

概要

編集

主な職務はなどの醸造をつかさどった。四等官は正(かみ)、佑(じょう)、令史(さかん)が1名ずつおかれ次官(すけ)に相当する職は置かれなかった。その他、酒部(さかべ)、使部などが置かれた。また、酒などを醸造するための酒殿(さかどの)が設置され、別当、弁などの職が置かれていた。

なお『延喜式神名帳によれば、延長5年(927年)頃の造酒司には大宮売神社4座・酒殿神社2座(酒弥豆男神・酒弥豆女神)の2社6座が祀られていた(「宮中・京中の式内社一覧」参照)。

関連項目

編集