鏡山古墳(かがみやまこふん)は、京都府京都市西京区大原野上里北ノ町にある古墳。形状は円墳。乙訓古墳群を構成する古墳の1つ。史跡指定はされていない。

鏡山古墳
所属 乙訓古墳群
所在地 京都府京都市西京区大原野上里北ノ町
位置 北緯34度57分16.22秒 東経135度40分46.60秒 / 北緯34.9545056度 東経135.6796111度 / 34.9545056; 135.6796111座標: 北緯34度57分16.22秒 東経135度40分46.60秒 / 北緯34.9545056度 東経135.6796111度 / 34.9545056; 135.6796111
形状 円墳
規模 直径30m
埋葬施設 不明
出土品 獣形鏡・銅釧・勾玉・紡錘車・石製模造品
築造時期 5世紀
史跡 なし
地図
鏡山古墳の位置(京都市内)
鏡山古墳
鏡山古墳
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概要 編集

 
石製模造品
東京国立博物館展示。

京都盆地南西縁、小畑川・善峰川に挟まれた丘陵の端部(標高約64メートル)に築造された古墳である。これまでに墳丘周囲は削平による改変を受けているほか、明治20年代に大原野村の村民によって発掘されている。

墳形は円形で、直径約30メートルを測る[1]。墳丘は3段築成[1]。墳丘表面では葺石のほか、上段・中段で埴輪の樹立が認められる[1]。埋葬施設は明らかでないが、墳頂部の約1.5メートルから遺物が出土した際に、長径8・9尺程度の楕円形に小石が多数並べられていたという[1]。出土遺物としては、獣形鏡・銅釧・勾玉・紡錘車・石製模造品(鏡・刀子・鎌・斧・臼・杵・履)があり、特に石製模造品は山城地域で随一の多彩さを示す点で注目される[1]。築造時期は古墳時代中期の5世紀代と推定される。

関連施設 編集

脚注 編集

参考文献 編集

(記事執筆に使用した文献)

  • 「鏡山古墳」『乙訓古墳群調査報告書』京都府教育委員会、2015年。 

関連文献 編集

(記事執筆に使用していない関連文献)

  • 下村三四吉「山城國大原野村鏡山古墳の發見品」『考古學會雜誌』第1巻第4号、考古学会、1897年、182-185頁。 
  • 高橋健自「古墳發見石製模造器具の研究」『帝室博物館学報 第1冊』東京帝室博物館、1919年。 
  • 清野謙次「山城國乙訓郡石見上里村鏡山古墳の埴輪円筒」『日本原人の研究』荻原星文館、1943年。