長崎書店(ながさきしょてん)は、ミッションスクールの元教員である長崎次郎が創業したキリスト教出版社であり、新教出版社の前身の一つである。

1925年(大正14年)に東京府早稲田古本屋を創業する。1926年(大正15年)日本基督教会信濃町教会の牧師高倉徳太郎の『恩寵と召命』を刊行したことを契機に、出版業を始める。柏井園ピーター・フォーサイスカール・バルトなどの神学書を刊行し、出版界においてキリスト教出版の地位の向上に大きく貢献した。1934年(昭和9年)からは月刊誌『葡萄之枝』を10年間発行した。

1943年(昭和18年)に有限会社になる。1944年(昭和19年)に企業整備令により新教出版社に統合された。創業からの統合までの18年間に約200点の重要なキリスト教書籍を刊行した。

参考文献 編集

  • 『日本キリスト教歴史大事典』教文館、1988年