飯塚容

日本の中国文学者

飯塚 容(いいづか ゆとり、1954年 - )は、日本の中国文学者、翻訳家中央大学文学部教授、前中央大学杉並高等学校校長。

飯塚 容
人物情報
生誕 1954年(69 - 70歳)
日本の旗 日本
北海道札幌市
出身校 東京都立大学
学問
研究分野 現代中国演劇・小説
研究機関 中央大学
公式サイト
飯塚 容(中央大学 教員紹介)
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専門は中国現代文学、演劇。余華の作品などの翻訳を多く手掛けている。

経歴 編集

1954年、北海道札幌市生まれ[1]。父・飯塚朗は中国文学研究者で、北海道大学に勤務していた。1977年、東京都立大学人文学部中国文学科を卒業。同大学大学院に進み、1982年に博士課程を満期退学した。

その後は中央大学文学部専任講師となった。1986年に助教授、1996年に教授昇進。2015年から2019年まで、東京都杉並区にある中央大学杉並高等学校の校長を兼任した。日本ペンクラブ会員。

家族・親族 編集

著作 編集

共編著 編集

  • 『文明戯研究文献目録』(顧文勲共著、瀬戸宏, 平林宣和編、好文出版) 2007
  • 『文明戯研究の現在 春柳社百年記念国際シンポジウム論文集』(瀬戸宏, 平林宣和, 松浦恆雄共編著、東方書店) 2009

翻訳 編集

  • 『張辛欣 同じ地平に立って・他』(山口守共訳、徳間書店、現代中国文学選集5) 1987
  • 「バス停」(高行健、晩成書房、『中国現代戯曲集 第2集』に収載) 1995
  • 『ある男の聖書』(高行健、集英社) 2001
  • 『もうひとりの孫悟空』(李馮、中央公論新社) 2001
  • 『高行健戯曲集』(菱沼彬晁共訳、晩成書房) 2003
  • 『霊山』(高行健、集英社) 2003
  • 『大浴女 水浴する女たち』(鉄凝、中央公論新社) 2004
  • 「非常麻将」(李六乙菊池領子共訳、晩成書房、『中国現代戯曲集 第5集』収載) 2004
  • 「生死の場」(田沁[キン]、晩成書房、『中国現代戯曲集 第5集』収載) 2004
  • 『母』(高行健、集英社) 2005
  • 『碧奴 涙の女』(蘇童、角川書店) 2008
  • 曹禺作品集 上』(中山文共訳、晩成書房、中国現代戯曲集 第8集) 2009
  • 『曹禺作品集 下』(内山鶉共訳、晩成書房、中国現代戯曲集 第9集) 2009
  • 『河・岸』(蘇童、白水社、Ex libris) 2012
  • 『小陶一家の農村生活』(韓東勉誠出版、コレクション中国同時代小説3) 2012
  • 『富萍 上海に生きる』(王安憶宮入いずみ共訳、勉誠出版、コレクション中国同時代小説6) 2012
  • 『ブラインド・マッサージ』(畢飛宇、白水社) 2016
  • 『父を想う ある中国作家の自省と回想』(閻連科、河出書房新社) 2016
  • 武漢日記 封鎖下60日の魂の記録』(方方渡辺新一共訳、河出書房新社) 2020
  • 『心経』(閻連科、河出書房新社) 2021
  • 『長恨歌』(王安憶、アストラハウス) 2023

余華 編集

  • 活きる』(余華、角川書店) 2002
  • 『ほんとうの中国の話をしよう』(余華、河出書房新社) 2012
  • 『血を売る男 許三観売血記』(余華、河出書房新社) 2013
  • 『世事は煙の如し 中短篇傑作選』(余華、岩波書店) 2017
  • 『中国では書けない中国の話』(余華、河出書房新社) 2017
  • 『雨に呼ぶ声』(余華、アストラハウス) 2020
  • 『作家たちの愚かしくも愛すべき中国 なぜ、彼らは世界に発信するのか』(高行健, 余華, 閻連科、中央公論新社) 2018
  • 『文城 - 夢幻の町』(余華、中央公論新社) 2022

脚注 編集

  1. ^ ブラインド・マッサージ 白水社) 2023年3月22日閲覧。

参考 編集

外部リンク 編集