馬湖府(ばこふ)は、中国にかつて存在した府。明代から清代にかけて、現在の四川省屏山県一帯に設置された。
1371年(洪武4年)、明により馬湖路は馬湖府と改められた。馬湖府は四川省に属し、泥渓長官司・平夷長官司・蛮夷長官司・沐川長官司・雷坡長官司の5長官司を管轄した[1]。安氏が土司として知府を世襲した。1495年(弘治8年)、改土帰流により馬湖府は流官の統治するところとなった[2]。1589年(万暦17年)、泥渓長官司は屏山県と改められた。
1728年(雍正6年)、清により馬湖府は廃止され、その領域は叙州府に編入された[3]。