高山 正隆(たかやま まさたか、1895年 - 1981年)は、戦前日本の著名な写真家の一人である。東京生まれ。野島康三ら次世代の芸術写真の先駆者だった。

高山正隆は、科学者高山甚太郎の子として、東京府東京市牛込区で生まれた。早稲田大学を中退。アルスの雑誌『芸術写真研究』の「月例懸賞」に写真作品を応募し、中島謙吉に見出された。ピクトリアリスム作品に長け、同分野における初期の代表的な写真家に含まれ、また単玉のついたヴェスト・ポケット・コダック(いわゆるベス単)を好んで用いたため「ベス単派」とも呼ばれた[1]。ソフトフォーカス、デフォルマシオンなどを特徴としたピクトリアリスム作品では、叙情性が表現されている。

代表作

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  • 楽器を持つ女(1924年、ゼラチン・シルバー・プリント、東京都写真美術館寄託)
    • バイオリンを左手で抱く女性の上半身(体は正面向き加減で、顔は右下を向いて左半分を見せており、目は閉じられている)をソフトフォーカスでとらえた作品(写真美術館のページより)。なお、頭の上部は切れており、右手は見えていない。

高山関連書籍

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  • 高山正隆と大正ピクトリアリズム (日本の写真家5:岩波書店、1998年)

高山が含まれているグループ展

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  • 日本の写真1930年代展(神奈川県立近代美術館、1988年)
  • 米子写友会回顧展(米子市美術館、1990年)
  • 日本のピクトリアリズム 風景へのまなざし(東京都写真美術館、1992年)
  • 日本近代写真の成立と展開(東京都写真美術館、1995年)
  • 日本の写真・第1部(東京都写真美術館、1996年)
  • 光のノスタルヂア 小関庄太郎と日本の芸術写真(福島県立美術館、2001年)
  • 芸術写真の精華 日本のピクトリアリズム 珠玉の名品展(東京都写真美術館2011年写真美術館のサイトにおける紹介

脚注

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  1. ^ 高山 正隆 Made in wonder 2024年2月3日閲覧

関連項目

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