鬼仏表きぶつひょう)とは、大学の学生が教員に対し、単位の取り易さ(出席、レポート、試験の有無や頻度、評価の厳しさ)という観点から行う評価の俗称である[1]。従来は、先輩から後輩へのアドバイスとして作成・伝達されていたが、インターネットの普及に伴い、サイト上で公開され随時アップデートされるものも出てきている。

呼称はそのものズバリの「」「」から。

鬼仏表の例編集

  • 北海道大学は、同大学公認サークルの北海道大学新聞会が運営するサイトで公開されていた[2]。また、1989年から1993年まで、『GOEMON』(=五右衛門)という鬼仏表が発行されていたが、これは作家の渡辺一史が、在学中にほぼ独力で執筆したもので、1989年4月に大学生協で売り出された創刊号は、行列していた学生によりたちまち売り切れになった[3]。だが、1991年の第3号では、教官側の批判により、一時生協より店頭に置くのを断られる事態が起こった[4]。1993年の5号で渡辺は『GOEMON』執筆をやめるが、その影響はさだかでないものの、同大学はこの年に学生の授業アンケートの試行に踏み切るに到った[5]
  • 東京理科大学は、東京理科大学新聞会の運営サイトで公開されている[6]
  • 東京大学教養学部では、学内文芸サークル「時代錯誤社」が学生から集めたアンケートをもとに鬼仏表を作成し、冊子「教員教務逆評定」として年2回発行している。時代錯誤社の社員が駒場キャンパス内で不定期に販売するほか、大学生協の店頭でも販売している[7]
  • 大阪大学では、シラバスならぬ『クロバス』が、学内サークルから毎年発売されている。
  • この他、多数の大学を対象とした鬼仏表サイト[8]や、ネット上の掲示板形式による鬼仏表も存在する。

評価編集

上記北海道大学の鬼仏表では、鬼(難)・人(普通)・仏(易)の3段階で評価しているが、もっと段階の多いものなど、表によって違いが見られる。 例えば東京大学の鬼仏表(逆評定)では「人」がなく、基本的に大鬼、鬼、仏、大仏の4段階となり、例外的に大仏よりも易しい「神」「女神」が存在する。 なお、必ずしも「仏」教員に人気があり「鬼」教員が不人気であるとは限らないという[9]

脚注編集

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  1. ^ “北海道発:大学編 変わる授業<24> 「鬼仏表」に見える鋭い観察”. 読売新聞. (2004年10月5日). http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/kikaku/020/24.htm 
  2. ^ 鬼仏表”. 北海道大学新聞会. 2004年4月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月15日閲覧。
  3. ^ “北海道発:大学編 変わる授業<27> 「鬼仏表」決定版に行列”]. 読売新聞. (2004年10月8日). http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/kikaku/020/27.htm 
  4. ^ “北海道発:大学編 変わる授業<28> 手作りの“シラバス””. 読売新聞. (2004年10月11日). http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/kikaku/020/28.htm 
  5. ^ “北海道発:大学編 変わる授業<29> 学生と教官の橋渡し”. 読売新聞. (2004年10月13日). http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/kikaku/020/29.htm 
  6. ^ 東京理科大学鬼仏表”. 2015年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年6月10日閲覧。
  7. ^ 時代錯誤社
  8. ^ 鬼仏表 学生による大学の授業評価”. 2016年6月9日閲覧。 表が存在する全国の大学を網羅。
  9. ^ “北海道発:大学編 変わる授業<25> 内容本位 “鬼”でも人気”. 読売新聞. (2004年10月6日). http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/kikaku/020/25.htm