黄道婆(こうどうば、1245年頃 - 1330年頃)は、中国元代の女性紡織家。綿の紡織技術を学び、故郷に伝授した。「棉聖」とも称される。

経歴

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松江府華亭県烏泥涇(上海市徐匯区華涇鎮)の出身。貧しい家の生まれで童養媳となるが、虐待に遭って逃亡する。海南島へ向かう船に身を隠し、そのまま崖州にたどり着いた。現在の三亜市崖州区水南村に住み、黎族から織物や綿花の栽培を学んだ。元貞年間に故郷に戻って織物の技術を広めた。機械の改良にも務め、「黄道婆紡車」とも呼ばれる「脚踏三維紡車」などを発明した[1]。この機械は同時に3本の糸を紡ぐ事ができる糸車で、一度に複数の糸を紡げる紡績機としてジェニー紡績機より400年以上早いものである[2]

脚注

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  1. ^ 綿布の母・黄道婆 海南省政府観光局 2018年7月11日閲覧。
  2. ^ 上海籌建黄道婆生態園 東華大学 2018年7月11日閲覧。

関連項目

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