1867年カナダ総選挙
1867年カナダ総選挙（1967ねんカナダそうせんきょ、英語: 1867 Canadian federal election）は、1867年8月7日から9月20日までイギリス領カナダ連邦で行われた議会（庶民院）議員の総選挙（第1期）である。
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概要
編集ノバスコシア州、ニューブランズウィック州、オンタリオ州、ケベック州の4州で選挙が実施された。1870年にマニトバ州、1871年にブリティッシュコロンビア州が自治領に編入され、追加選挙が実施された。
選挙データ
編集内閣
編集- 選挙前：マクドナルド内閣（初代）
- 首相：ジョン・A・マクドナルド（初代）
- 与党：保守党/自由保守党
- 選挙後：マクドナルド内閣（初代）
- 首相：ジョン・A・マクドナルド（初代）
- 与党：保守党/自由保守党
投票日
編集- 1867年8月7日 – 9月20日
改選数
編集- 181
- 82：オンタリオ州
- 65：ケベック州
- 19：ノバスコシア州
- 15：ニューブランズウィック州1
- 1867年憲法法（1867年英領北アメリカ法、BNA法）に基づいて、人口比で定員を決定した[1]。BNA法は、ケベック州に最低65議席を配分し、65選挙区の平均人口に基づいて他の週の定数配分を決定した[2]。選挙区画と定数配分について、10年ごとの国勢調査で見直すと規定した[2]。
選挙制度
編集投票方法
編集選挙権
編集- 満21歳以上の英国市民男子
- すべての州で、女性と公務員、裁判官、警察官、検察官を含む公務員の選挙権を認めなかった[6]。
- 財産基準を満たした先住民でも、政府から支払われた給付金を受け取っている場合、ほとんどの州で投票資格は剝奪された[6]。
- オンタリオ州の選挙法は1866年に更新され、選挙人は、評価名簿に記載されている資産価値が都市で600ドル、町で400ドル、法人化された村で300ドル、町または警察村で100ドルの所有者またはテナントであるという財産資格が条件であった[7][8][6]。さらに、都市居住者は250ドル以上の年収を証明が必要[9]。オンタリオ州の有権者は推計人口の約16.5%[6]。
- ケベック州において、選挙人は所有する不動産資産価値が都市部で300ドル、農村部で200ドル必要であり、借家は都市部で30ドル、農村部で20ドルの家賃支払いが必要だった[9][10]。
- ノバスコシア州の選挙法は1863年に成立し、選挙人は所有または賃借するの不動産資産価値が150ドル、および個人財産の300ドルが条件だった[11][9][12]。
- ニューブランズウィック州の選挙人は、不動産資産価値が100ドル以上、年間収入は400ドル、または合計の資産価値が400ドル以上の不動産または動産を所有する必要があった[9][13]。
有権者数
編集- 361,028[14]
選挙結果
編集保守党、自由保守党の連合が100議席を確保し圧勝した。またケベック州カムラスカでは、投票所で暴動が発生したため、候補者を選出できなかった[15]。
党派別獲得議席
編集
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| 党派 | 獲得 議席 |
得票数 | 得票率 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 保守党 | 71 | 63,682 | 23.73% | ||||
| 自由保守党 | 29 | 29,730 | 11.08% | ||||
| 自由党 | 62 | 60,818 | 22.67% | ||||
| 反連邦党 | 18 | 21,239 | 7.92% | ||||
| 無所属 | 0 | 1,756 | 0.65% | ||||
| 無所属（自由党系） | 0 | 1,048 | 0.39% | ||||
| 不明 | 0 | 90,044 | 33.56% | ||||
| 欠員 | 1 | － | － | ||||
| 総計 | 180 | 268,317 | 100.0% | ||||
| 有権者数（投票率） | 361,028 | 74.32% | |||||
| 出典：Parlinfo | |||||||
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州別投票結果
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| 党派／州 | ON | QC | NB | NS | 計 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 保守党 | 33 | 36 | 1 | 1 | 71 | ||
| 自由保守党 | 16 | 11 | 2 | 0 | 29 | ||
| 自由党 | 33 | 17 | 12 | 0 | 62 | ||
| 反連邦党 | 0 | 0 | 4 | 14 | 18 | ||
| 欠員 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | ||
| 総計 | 82 | 65 | 19 | 15 | 181 | ||
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ Elections Canada 2021, p. 78.
- ^ a b Elections Canada 2021, p. 79.
- ^ The BNA Act https://www.justice.gc.ca/eng/rp-pr/csj-sjc/constitution/lawreg-loireg/p1t11.html
- ^ Parliamentary Guide 1969, p. 333-334
- ^ a b Elections Canada 2021, p. 61.
- ^ a b c d e LeDuc et al. 2010, p. 63.
- ^ Garner 1969, p. 116.
- ^ An Act Respecting Municipal Institutions of Upper Canada, 1866, c. LI, s. 81
- ^ a b c d Elections Canada 2021, p. 67.
- ^ Garner 1969, p. 114.
- ^ Garner 1969, p. 35.
- ^ An Act to Regulate the Election of Members to Serve in the General Assembly, 1863, c. 28
- ^ Garner 1969, p. 71.
- ^ “Voter Turnout at Federal Elections and Referendums”. Elections Canada. 2019年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月10日閲覧。
- ^ Library of Parliament - History of Federal Ridings since 1867: Kamouraska.
参考文献
編集- Elections Canada (2021). A History of the Vote in Canada. (Third ed.). Gatineau, Quebec: Elections Canada. ISBN 978-0-660-37056-9
- Garner, John (1969). The Franchise and Politics in British North America, 1755-1867. Ottawa: University of Toronto Press. ISBN 978-0-8020-3219-5
- Gwyn, Richard J. (2007). John A.: The Man who made us: the life and times of John A. Macdonald. Toronto: Random House Canada. ISBN 978-0-679-31475-2
- LeDuc, Lawrence; Pammett, Jon H.; McKenzie, Judith L.; Turcotte, André (2010). Dynasties and Interludes: Past and Present in Canadian Electoral Politics. Toronto: Dundurn Press. ISBN 978-1-55488-886-3
外部リンク
編集- “Profile - 1867-08-07”. Parlinfo. 2019年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月10日閲覧。
- Map of electoral districts coloured for each party
- Ridings and candidates
