大日本印刷 > 2Dfacto

2Dfacto(トゥ・ディファクト)は、電子書籍オンライン書店の運営やサービスの提供に携わる大日本印刷の子会社[1]。またかつて存在した電子書籍ストアの名称でもある[3]

株式会社トゥ・ディファクト[1]
2Dfacto, Inc.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
162-8001
東京都新宿区市谷加賀町1-1-1[1]
設立 2010年12月21日[1]
業種 その他製品
法人番号 7010701024546 ウィキデータを編集
事業内容 電子書籍の出版等
代表者 鈴木一光(代表取締役社長[1]
資本金 1億円
売上高 62億51百万円(2017年3月期)[2]
経常利益 △12億80百万円(2017年3月期)
純利益 △9億31百万円(2017年3月期)
純資産 9億1百万円(2017年3月期)
総資産 23億12百万円(2017年3月期)
決算期 3月31日
主要株主 大日本印刷
外部リンク https://www.2dfacto.co.jp/
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沿革

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NTTドコモ大日本印刷2010年8月4日に電子書籍出版の企業を設立すると発表した[4]。大日本印刷が2001年に立ち上げた「ウェブの書斎」の後継サイトとして2010年11月25日に開始した電子書籍販売サイト「honto」のプラットフォームを活用しての展開となり、2010年10月28日にドコモスマートフォンに向けの試験サービスを開始、文芸書を中心に約40万件ダウンロードされた。

なおNTTドコモは2002年10月から「M-Stage book」という名称で、Infogate経由でのパソコン・PDAのデータ通信ユーザーを対象に電子書籍配信サービスを提供していたが、2005年にサービスを終了していた。同サイトにおいても「ウェブの書斎」と同じXMDFフォーマットを採用していた。

2010年12月23日、NTTドコモ、大日本印刷、およびCHIグループ[注釈 1]の3社で株式会社トゥ・ディファクトが設立され[5]2011年1月12日にドコモスマートフォン[注釈 2]を対象にした電子書籍ストア「2Dfacto」を通じて商用サービスを開始した[7]。また、同日付でhontoの運営が大日本印刷からトゥ・ディファクトへ移管された[8][9]。これによりhontoおよび2Dfacto(ドコモ端末におけるhonto)はドコモとDNPとのジョイントベンチャー事業として運営される。

2012年4月17日に、同年5月中旬にオンライン書店ビーケーワン」と「honto」が統合することが発表された[10]。ビーケーワンの運営は5月1日付けで図書館流通センターからトゥ・ディファクトに移管し[11]、同年5月17日にhontoに統合された[12]。それに伴いNTTドコモのスマートフォン向け電子書籍ストア「2Dfacto」の名称も「honto」に変更された[12]

2015年10月1日、携帯・スマートフォン向け電子コミック配信サイト「まんがこっち」および、携帯向け電子小説配信サイト「よみっち」、携帯向けグラビア配信サイト「お約束写真館」の運営が大日本印刷からトゥ・ディファクトに移管された[13]

2016年10月31日に株式会社ブクログのセルフパブリッシング事業「パブー」を譲受[14]。その後、パブーは2019年9月30日で閉店する予定だったが、デザインエッグ株式会社に事業譲受された[15]

2018年5月8日、7月1日付けで、hontoの運営がトゥ・ディファクトから親会社の大日本印刷に変更されることが発表された[16][17]

BOOKストア 2Dfacto

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2011年1月12日よりドコモの携帯端末向けにサービスを開始した[18]

利用には専用のAndroidアプリ「BOOKストア 2Dfacto」を使用する。同アプリの起動画面において「Powered by honto」と表示されるのはhontoのプラットフォームを使用しているためであり、コンテンツの購入・ダウンロードにはhontoにおけるアカウントの登録が必須である。

2011年6月より「マルチデバイス1コンテンツ」施策の実行により、事実上hontoサイトと購入コンテンツが共用化された。これにより、閲覧したい対応端末をhontoのアカウントに登録することにより(台数制限あり)、複数の異なる端末間(ドコモスマートフォン・au/ソフトバンクモバイルのAndroid端末・iPad・iPhone・PCビューワ)でダウンロードのうえ閲覧することが可能となった。これについてはhonto#対応端末参照のこと。

決済方法としては、hontoで取り扱うものに加え、2011年4月頃より2Dfactoアプリからのアクセスに限り、NTTドコモのspモードコンテンツ決済(ドコモ ケータイ払いのspモード版)にも対応している。

2012年5月17日にサービス名称が「2Dfacto」から「honto」に変更された[12]

脚注

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注釈

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  1. ^ 丸善図書館流通センターが経営統合して設立された大日本印刷の子会社[3]
  2. ^ 当初はXperia(SO-01B)GALAXY S(SC-02B)GALAXY Tab(SC-01C)LYNX 3D(SH-03C)REGZA Phone(T-01C)Optimus chat(L-04C)ブックリーダー SH-07Cの7機種、以後、Android OSのドコモ端末に順次対応[6]

出典

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  1. ^ a b c d e トゥ・ディファクトについて”. 2Dfacto. 2023年12月9日閲覧。
  2. ^ 官報平成29年6月30日(号外第141号)201頁 株式会社トゥ・ディファクト(第7期)
  3. ^ a b 横田一輝「2Dfacto」『(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」』https://kotobank.jp/word/2Dfactoコトバンクより2023年12月9日閲覧 
  4. ^ 報道発表資料 : NTTドコモ 大日本印刷 電子出版ビジネスで提携”. NTTドコモ (2010年8月4日). 2023年12月10日閲覧。
  5. ^ 大日本印刷 NTTドコモ CHIグループ ハイブリッド型総合書店の共同事業会社設立で合意[リンク切れ] 大日本印刷・NTTドコモ・CHIグループ共同ニュースリリース 2010年12月7日
  6. ^ 西尾泰三 (2011年1月11日). “ドコモとDNP、電子書籍ストア「2Dfacto」を12日オープン”. ITmedia eBook USER. 2023年12月9日閲覧。
  7. ^ 報道発表資料 : トゥ・ディファクトによる電子書籍サービスを開始”. NTTドコモ (2011年1月11日). 2023年12月9日閲覧。
  8. ^ トゥ・ディファクトによる電子書籍サービスを開始 (PDF) トゥ・ディファクト ニュースリリース 2011年1月11日
  9. ^ ドコモとDNP、電子書籍ストア「2Dfacto」を1月12日オープン ケータイWatch 2011年1月11日配信
  10. ^ 西尾泰三 (2012年4月18日). “「bk1」と「honto」の統合で大型オンライン&電子書籍サービスが誕生”. ITmedia eBook USER. 2023年12月10日閲覧。
  11. ^ オンライン書店「bk1」が「honto」に統合”. ITmedia NEWS (2012年4月18日). 2023年12月10日閲覧。
  12. ^ a b c 永沢茂 (2012年5月18日). “書店サイト「honto」がリニューアル、「bk1」を統合、リアル書店とも連携”. INTERNET Watch. 2023年12月10日閲覧。
  13. ^ 電子書籍コンテンツ配信事業の会社分割による子会社への承継に関するお知らせ (PDF) 大日本印刷株式会社 2015年6月26日。
  14. ^ ハイブリッド型総合書店「honto」、セルフパブリッシング事業「Puboo」譲受し、ブクログとの会員や本棚連携も強化。”. PR TIMES. 2019年2月5日閲覧。
  15. ^ 鷹野凌 (2019年9月2日). “閉店予定だった「パブー」を「MyISBN」のデザインエッグが事業譲受”. HON.jp. 2023年12月9日閲覧。
  16. ^ 7月1日より運営会社が親会社の大日本印刷株式会社に変わります[リンク切れ] honto 2018年5月8日
  17. ^ 運営会社変更のお知らせ”. 2dfacto (2018年5月8日). 2023年12月10日閲覧。
  18. ^ 太田 亮三 (2011年1月11日). “ドコモとDNP、電子書籍ストア「2Dfacto」を1月12日オープン”. ケータイWatch. 2023年12月10日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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