ラグビーユニオンにおける99コール: 99 call)は、ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ南アフリカ共和国遠征中の1974年に採用した報復行為の指針である[1]。この遠征はピッチ上の暴力によって台無しとなった。試合の審判はほとんど試合をコントロールせず、現代と比較して反則を裁定するためのカメラも少なかった[2][注釈 1]

そのため、ライオンズのキャプテンであったウィリー・ジョン・マクブライド英語版は、1人のライオンズの選手が報復された時はその他の全員の選手が乱闘に参加するか近くのスプリングボクスの選手を攻撃する、という「one in, all in」の指針を立て、選手をけしかけた[4]。こうすることによって、審判は一人の扇動者を同定することが出来なくなり、全員を退場にするか誰もさせないかの選択を迫られることになる。この点において、「99」コールは大きな成功を収め、ライオンズの選手は遠征中に一人も退場させられなかった。

ラグビーの歴史上でも極めて暴力的な試合[5][6]となったボート・エラスムス・スタジアムでの戦い[7]では、99コールの後にライオンズのJ・P・R・ウィリアムス英語版が相手チームのMoaner van Heerdenを目掛けてピッチの半分を走る映像が残されている[8]

脚注編集

注釈編集

  1. ^ 『キャプテンのウィリー・ジョン・マクブライドによれば、コールは緊急時のための「999」となるはずだったが、3番目の「9」を叫ぶ時間はなかった。』[3]

出典編集

  1. ^ Dolan, Damian (2009年5月15日). “JPR Williams remembers the call of 99”. The Independent. http://www.independent.co.uk/sport/rugby/rugby-union/international/jpr-williams-remembers-the-call-of-99-1676796.html 2012年6月8日閲覧。 
  2. ^ Staff (2009年4月21日). “Lions rampant - The 1974 South Africa tour and that amazing punch-up”. Metro. http://www.metro.co.uk/sport/extra/628655-lions-rampant-the-1974-south-africa-tour-and-that-amazing-punch-up 2012年6月8日閲覧。 
  3. ^ ‘A Pride of Lions’ Presented by Genesis Publications (PDF)”. Rugby Football Union Rugby Museum. p. 7. 2012年6月8日閲覧。
  4. ^ Doyle, Paul (2006年10月6日). “Small talk: PR Williams”. The Guardian Unlimited. http://www.guardian.co.uk/sport/blog/2006/oct/06/smalltalkjprwilliams 2012年6月8日閲覧。 
  5. ^ Boet Erasmus Stadium, Port Elizabeth 13 July 1974”. Official Website of the British and Irish Lions. 2006年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年6月8日閲覧。
  6. ^ Byron, George (2005年5月14日). “Recalling those legendary 'Battles of the Boet'”. Weekend Post. オリジナルの2008年11月3日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20081103053120/http://www.weekendpost.co.za/main/2005/05/14/sport/st01_14052005.htm 2012年6月8日閲覧。 
  7. ^ Staff (2002年11月24日). “Sports File: Caught in Time: Lions in South Africa, 1974”. The Sunday Times. http://www.timesonline.co.uk/tol/sport/article834762.ece 
  8. ^ Tom English (2001年5月20日). “Rampant Lions - South Africa 1974”. The Sunday Times. 2007年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年6月8日閲覧。

外部リンク編集