AAA』(トリプルエー)は、フクシマハルカによる日本漫画作品。

なかよし』(講談社)にて2008年2月号から2009年4月号まで連載された。単行本は同社の講談社コミックスなかよしから全4巻が発売されている。

あらすじ 編集

偏差値80のエリート校・秀徳大学付属中学校の生徒会長を務める緒方青依は、入学試験のときにシャーペンを貸してくれた、優しい黒髪の少年「クロダハヤト」のことが忘れられずにいた。あるときひょんなことから「黒田隼人」という少年と再会を果たす青依。しかしその黒田隼人は金髪で、しかも……

物語の背景 編集

秀徳大学付属中学校
偏差値が80という、全国でも5本の指に入る進学校。学生も折り目正しい。
市立悪徳中学校
偏差値が測定不能というほど成績不振の中学校。不良学生の吹き溜まりと化しており、学校の内外で喧嘩に明け暮れている。

両校は隣接しているが険悪な関係にあり、全く交流はない。

登場人物 編集

緒方青依(おがた あおい)
主人公。中学2年生。秀徳大学付属中学校の生徒会長を務める。通称「AAA」(株価の最高ランクの意)。入試の際にシャーペンを貸してくれた「クロダハヤト」という黒髪の少年と同姓同名で金髪の「黒田隼人」に弱みを握られ、彼の子分になる。
黒田隼人(くろだ はやと)
中学2年生。市立悪徳中学校を取り仕切る番長。通称「CCC」。喧嘩が強く、無表情。青依を含む4人の舎弟分がおり、彼(彼女)らに勉強を教える。青依でも解けなかった問題を解く等、謎が多い。
前田龍(まえだ りゅう)
秀徳中の生徒の一人。中学2年生。成績はかなり優秀。悪徳中をかなり見下している。両親の離婚で離別した、黒田の双子の弟。
うらら
青依の友人で、秀徳の生徒会の役員の一人。フルネームは不詳。青依とは小学校時代からのつきあいで、よき相談相手だがかなりきついことを言う。
北別府
青依の友人で、秀徳の生徒会の役員の一人。フルネームは不詳。
梅津中
隼人の舎弟分の一人。好物のワルワルドーナツを常に喰い散らかしている。また、飴を常に鞄の中に入れており、甘党であることが窺える。
大竹斗真
隼人の舎弟分の一人。やや身長が低い。教科書を平気で破って紙飛行機にして遊んで見せ、青依を唖然とさせた。
佐々岡雅
隼人の舎弟分の一人。青依が隼人の舎弟にさせられたことを知らぬまま一目ぼれし、デートに漕ぎ付けたことがある。

その他 編集

当初、作者のフクシマは「CCC(トリプルシー)」(単行本第3巻に収録)を連載にするつもりであった。しかし紆余曲折を経たのち、最終的に本作品が連載に至った[1]

書誌情報 編集

脚注 編集

  1. ^ 単行本第3巻参照
  2. ^ a b c d AAA | 既刊コミック | 講談社コミックプラスより(2009年8月26日閲覧)

外部リンク 編集