ABC交通情報(ABCこうつうじょうほう)は、朝日放送ラジオ(ABCラジオ)で放送する交通情報の総称。2018年4月時点では、道路交通情報や鉄道・航空機等の運行状況を随時伝えている。

なお、この項では、朝日放送テレビ(ABCテレビ)で臨時に伝えられる交通情報についても述べる。

概要 編集

ラジオでは、平日6時 - 19時台(19時台は火~金)、土曜の7時 - 17時台および日曜10時 - 18時台に、(生ワイド番組での内包分を含めて)1時間に1~2回のペースで放送。大半の時間帯では、関西エリア周辺の高速道路高速自動車国道阪神高速道路で分けている)や京阪神の一般道路の情報を、日本道路交通情報センター(JARTIC=ジャティック)と中継をつないで放送している。基本的に大阪センターからの中継であるが、土日の一部に高速吹田センターからの中継がある。後者の場合は電話での放送となる。

「ABC交通情報」という女声のメロディーを入れた専用のジングルとBGMを用意(曲は3種類用意されている。音楽は綛田陽啓)。生放送番組に内包される時間帯には、その番組のパーソナリティかアシスタントが「ABC交通情報です。交通情報センターの○○さん(○○は担当者の姓名)お願いします」などと言ってから同センターにつなぐ。スポンサーが付く時間帯は「A社、B社がお送りする、ABC交通情報です。交通情報センターの~」という表現になる。また、時間が余る場合には、同センターの担当者が交通マナーに関するお知らせや通行止めの情報を入れることもある。スポンサーが付いた時間帯の場合、番組後にスポンサーのCMを1社分ずつ流した後、「A社、B社がお送りした、ABC交通情報でした。」とアナウンスをして番組を終える[1]。また、次の放送予定時刻の告知を番組のパーソナリティかアシスタントが行うこともある。

おはようパーソナリティ道上洋三です』に内包される平日7時台には、同センターからの中継に続いて、同番組のアシスタントがスタジオから鉄道・航空機の運行・欠航状況を伝える。同番組内の交通情報に新任の担当者が入る場合には、最初に担当する7時台で交通情報を伝えた後に、リスナーへの自己紹介を兼ねて道上と短めのフリートークを展開することが恒例になっている。

また、月 - 木夕方の『ウラのウラまで浦川です』では、一旦JARTICの担当者が一通り交通情報を伝えたあと、浦川泰幸アナが他の渋滞箇所がないかどうかを担当者に質問し、追加で情報を伝えるのが通例である。

日曜午後の『STAR☆MUSIC☆SUNDAY』『Cheers!』(ともに番組内ではJARTICと呼称。後者は2019年春改編で終了)でも、パーソナリティと担当者とのフリートークがある。

平日6時台前半の『朝も早よから 中原秀一郎です』→『朝も朝も早よから 芦沢誠です』『朝も早よから 桂紗綾です』(2016年9月23日まで『慶元まさ美のおはようパートナー』の枠)では、パーソナリティがスタジオから交通情報の原稿を読み上げる。また、日曜日以外の深夜に生放送される『もうすぐ夜明けABC』でも番組内でパーソナリティの読み上げによる交通情報があったが、2009年に事前収録放送となった際に中止している(2014年より生放送に戻されて以後も再開せず)。また、日曜日の夕方に生ワイド番組を編成している場合にも、その番組のパーソナリティが同様のスタイルで伝えることがある。なお、スタジオからの読み上げの場合には専用のジングルとBGMは使用しない(『朝も早よから』は2021年現在専用のジングルとBGM付き)。

全国高校野球選手権大会中継』の際は、試合終了後から次の試合開始の合間にABCニュース・天気予報とともに放送している。その際、交通情報センターにつなぐ役割の人のパートはスポンサー名のアナウンスと共に事前録音の形式になっており、交通情報センターの担当者のパートのみ生放送の形式となっている。

テレビでも、ローカル情報番組で大渋滞・通行止めや運休・欠航など、大規模な影響が出る際の交通情報を伝えている。日曜日以外の早朝に放送中の『おはよう朝日です』では、平常時でも字幕で随時交通情報を表示。かつては、日本道路交通情報大阪センターからの生中継形式で交通情報を放送していた。

脚注 編集

  1. ^ なお、『おはようパーソナリティ道上洋三です』ではスポンサー付きの場合、CM後の提供読み上げは行われない(ABCニュース・天気予報も同様)