ドラマCD
ドラマCDとは、ラジオドラマ(オーディオドラマ)の一種で、CDに音声のみのドラマを収録したものである。「CDドラマ」と題されることもある。
概要
編集多くの場合、漫画、ゲーム、アニメなどを原作とする。「絵なしアニメ」などと形容されることもある[1]。しばしば原作となる作品のメディアミックスにおいて、作品世界を構築する要素として役割を果たす[1]。同じ作品のドラマCDでも原作となるメディアが違うことも多く、例えば、ゲーム版とアニメ版など設定の異なるドラマCDが並存することもある。
また、データをmp3を初めとした音声ファイルとして収録し、PCなどの対応機器で再生させるものもある。また、稀にこれらの音声ファイルをCDではなくDVDに収録した「ドラマDVD」もある。
特徴
編集一般の店頭販売のほか、ゲームの予約特典、アニメのDVDの初回限定版の特典、漫画や雑誌の付録などといった非売品も多い。
ドラマCDを製作した後にアニメ化される場合、担当声優がドラマCD版とアニメ版とでは異なっているケースが多い。配役はあくまで仮の声優であって、確約されたものではなくアニメ版で変えられることも少なくない。
シチュエーションCD
編集ドラマCDのうち、担当声優が1人の場合は「シチュエーションCD」と呼ばれる。(基本的には聞き手が主人公で、担当声優が2人以上の場合もある。)
シチュエーションCDの歴史
編集2001年10月に妹物のメディアミックス「シスター・プリンセス」からラジオ番組の「シスター・プリンセス〜お兄ちゃんといっしょ」が登場し、その番組の「オリジナルストーリー お兄ちゃんといっしょ」のコーナーで添い寝シチュエーションのラジオドラマが展開され、そのラジオドラマをボイスCDとしてまとめたものが2002年に「VOICE CD Sister Princess〜お兄ちゃん大好き♥〜」として発売される。
2006年7月よりはおにいちゃんCDを初めとする妄想ボイスCDが登場し、2008年よりはお姉ちゃんに命令されて眠れないCDを初めとする眠れないCDシリーズも登場する。また女性向けシチュエーションCDもアスガルド(honeybeeレーベルやBlackButterflyレーベル)などより提供されるようになる。
キャラクターCD、イメージアルバム
編集ドラマCDに似た傾向を持つ商品として、キャラクターCD、イメージアルバムと題する物がある。それらには曲が収録されているのだが、中には曲だけでなくドラマが収録されている物もある。
歴史
編集小説・漫画を原作とするドラマ盤は、ラジオドラマ以前におけるSPレコードの時代から発売されていた。
1924年(大正13年)4月[2]、ニッポノホン(現:日本コロムビア)が『正チャンの冒険』を原作としたドラマレコード「お伽絵噺・正ちゃんの冒険(オホサカユキ)」を発売する[3]。
1930年代には当時非音楽盤も第2の主力としていた大日本雄辯會講談社のレコード部門であるキングレコードが、『のらくろ』や『冒険ダン吉』といった同社の人気漫画を原作としたドラマレコードをシリーズ化したうえで「漫画劇レコード」などと称して発売された。1951年からは同社(音羽グループのレコード会社)の子会社であり、これらの作品は、LPレコードやCDで復刻されたものもある。
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