Category‐ノート:各国の条約

最新のコメント:14 年前 | トピック:カテゴリの運用と構造について | 投稿者:Ashtray

カテゴリの運用と構造について 編集

このカテゴリと下位のカテゴリの運用と構造について再考する必要があると思います。つまりこのカテゴリまたは下位のカテゴリは国別(あるいは都市別)に条約をカテゴライズしているのですが、条約の当事国の別にしているのか、条約の署名地の別にしているのかが不明です。たとえばワシントン海軍軍縮条約はフランス国外で署名されたもののフランスも当事国である条約であり、Category:フランスの条約にカテゴライズされている一方で、Category:フランスの条約の下位にある Category:パリ条約にカテゴライズされているパリ条約 (1898年) はフランスが当事国ではありません。さらに当事国の別でカテゴライズしていくと多国間条約の項目は複数のカテゴリの対象になっていくでしょうし、Category‐ノート:ハーグ条約でも指摘されていますが、署名地が同じとはいえ内容の点で関連性の薄い条約をカテゴライズする運用も適切さに疑問がもたれます。このカテゴリの運用と構造についてご意見をお願いします。--Ariesmarine 2009年12月7日 (月) 22:46 (UTC)返信

こんにちは。ご連絡ありがとうございます。
おっしゃる通り、パリ条約 (1898年)のように、都市名がついていても、必ずしもその国が署名国とは限りません。とくに「講和条約」の類(ポーツマス条約リガ平和条約、等)は、中立の第三国が交渉の場となり、その都市名が付くのが常ですから。やはり、Category:各国の条約を運用する上で、"各国"とは"署名国"とするのが一番判りやすいと思います。
しかし、そうしますと、多国間条約のカテゴライズは難しい問題ですね。九カ国条約くらいなら9つで済みますが、古くは「ヴェルサイユ条約」、新しいもので「EU条約」「対人地雷禁止条約」「京都議定書」など、数十カ国が絡むものがありますから。
例えば10カ国を超える多国間条約には、"各国の条約"は付与しない、というルールがあると良いかもしれません。--Ashtray 2009年12月8日 (火) 12:35 (UTC)返信
こんにちは、お久しぶりです。たしか利用者名を変えられる以前にノートページにお邪魔した記憶がございます。
私信はさておいて、「各国」ということに関して、署名はしたが批准していない場合、署名・批准はしたものの脱退した場合、署名はせず事後に加入した場合、新国家が旧国家の条約における権利・義務を継承した場合などを考えて、私はあえて「当事国」という表現を使わせていただきました。そのためこのカテゴリの名称にある「各国」とは何を指すのか、という点は深く掘り下げていく必要があると思います。--Ariesmarine 2009年12月11日 (金) 13:31 (UTC)返信
その節は、どうも。ハビエル・ソラナ上級代表の記事翻訳では、お世話になりました。その後もEU関連の記事で益々のご活躍、頼もしい限りです。
さてさて、まず「署名はしたが批准していない場合」ですが、確かに近年の諸条約では、行政府が署名したが、立法府の批准が得られないケースが多いですね。批准手続きが完了するまで、「当事国」はその条約に拘束されないのが国際法上のルールですから、その段階で「○○国の条約」とするのは宜しくないかもしれません。また、この延長線上に「批准はしたが、条約そのものが未発効の場合」も考えられます(CTBT条約、欧州憲法条約、等)。この場合も当事国は条約に拘束されませんので同じかと。そこで、A案としては、
  • 当事国が署名・批准し、なおかつ条約が発効した場合にのみ、「○○国の条約」を付与する。
  • 署名のみの国や、批准しても未発効の場合は、必要に応じて「○○国の国際関係」や「○○国の政治」を付与する。
  • 署名都市別については「○○市の歴史」や「○○国の歴史」を付与する。
という所でしょうか。
またB案としては、
  • カテゴリ「多国間条約」を作成し、当事国が一定数(10カ国?)以上の場合にはこれを付与し、「○○国の条約」は個別に付与しない。
とするものです。いかがでしょうか。
しかし、「署名・批准はしたものの脱退した場合」は、より難しいかもしれません。歴史上、例えば「日独伊三國間條約(日独伊三国同盟)」は、後からハンガリーやルーマニア等も加盟し、ユーゴスラビアも数日間のみ加盟していました。一方で、原加盟国のイタリアが1943年に破棄し、ドイツも敗戦直後に破棄しています。
これは、ちょっと考えてみる必要がありそうです。--Ashtray 2009年12月13日 (日) 05:09 (UTC)返信
素晴らしいご提案をくださいましてありがとうございます。まずこのカテゴリは「署名地別」で運用されるものではないというお考えは共有できます。ただ「各国の条約」のカテゴライズの基準についてはさらに検討の余地がありそうですね。いちおうこの議論はウィキプロジェクト 法学にもお知らせしているのですが、さらに多くの方のご意見も伺ってみてもよいのかもしれません。コメント依頼で意見を集めるという方法を採ってみてもよいと思うのですが、いかがでしょうか。--Ariesmarine 2009年12月20日 (日) 00:30 (UTC)返信
そうですね、なるべく多くの方に参加していただき、一定の合意が確立できれば、これにこしたことはありません。その他に関係しそうなPJは、Wikipedia:ウィキプロジェクト 歴史あたりでしょうか。
さて、上述の「署名・批准はしたものの脱退した場合」についても、いろいろ考えてみました。歴史上の条約で、例えば三国同盟のイタリアや、日ソ中立条約のソ連のように、脱退したからと「イタリアの条約」「ソ連の条約」を省くのはおかしな話です。しかし逆に、まだ存在し有効な条約で、某○○国が脱退し、脱退後も「○○国の条約」を付与したままなのも又、おかしいです。そこで、C案としては、
  • 過去に存在した条約(失効した条約)と、現存する条約とを分けて考え、それぞれに別個の基準を定める。
  • 前者の場合は、脱退していても、過去に加入していた歴史を考慮し、「○○国の条約」を付与する。
  • 後者の場合は、脱退している現状を考慮し、「○○国の条約」は付与せず、代わりに「○○国の歴史」を付与する。
というものです。さて、如何でしょうか。--Ashtray 2009年12月23日 (水) 12:07 (UTC)返信
議論を提起しておいてこんなことを申し上げてしまうのは卓袱台返しになるようでたいへん申し訳ないのですが、「各国」がなにを指すのかということや、条約のステータスを深慮しなければ運用できないカテゴリというのははたしてうまく機能するものなのかということを感じます。WP:CG#カテゴリの内容にある、「中立的な視点での分類が難しく、個々の記事の分類に異論の出る余地が大きいもの」に該当してしまうのではないでしょうか。いろいろ考えていると、そもそも当事国が2以上である条約を、1主体ごとにカテゴライズしていく妥当性や必要性にも疑問を感じてきました。このカテゴリそのものの有用性など、根底から見直す必要があると思います。この点を含めてコメント依頼で議論参加を呼びかけることにしましょう。--Ariesmarine 2009年12月23日 (水) 13:41 (UTC)返信
いえ、それも一つの意見ですし、御懸念は理解できます。私のは、あくまで「たたき台」ですので。
まだまだ腹案はありますが、まずは他の方の意見を待つことに致しましょう。
現時点での合意事項は、署名地別の意味での「各国の条約」は運用しない、という1点ですね。--Ashtray 2009年12月23日 (水) 17:49 (UTC)返信
(インデント戻す)  コメント 一般論ですが、あまり厳密さを求めても複雑な基準だと守りにくいですから、ある程度簡潔明瞭な基準になるよう配慮したほうがよいかと思います。たとえば、多国間条約は当事国が3ヶ国以上を指すそうですから、3ヶ国以上の場合、Category:多国間条約にカテゴライズするとしたほうが語義と分類基準が一致するので明確にはなりますね。脱退失効の話についても、締結・発効時を基準とすれば足りるように思います。--Kurz 2009年12月27日 (日) 03:39 (UTC)返信
Kurzさん、こんにちは。ご意見ありがとうございます。
基準の簡潔化を図るとすれば、やはり"二国間"と"多国間(3ヶ国以上)"の間での線引が、妥当なところでしょうか。
条約破棄(脱退)についても、二国間のみを考慮すればよく、またこの場合「一方の破棄⇒即失効⇒歴史上の条約」となりますから、問題なさそうです。
ただ、個別で問題となりそうな案件が。「ヴェルサイユ条約」や「サンフランシスコ講和条約」など、"1対多"という図式の条約です。それぞれ、Category:ドイツの条約Category:日本の条約を省くべきでしょうか。悩み所です。--Ashtray 2009年12月28日 (月) 10:31 (UTC)返信
日本語版と英語版の事例を見る限りでは、1対多の場合は1の方だけカテゴライズしているようですね。一般に、カテゴリは大量に貼り付けられると雑然としてしまって有用でないので、あまり大量に貼るような方策は取らないものと考えておけばよいのでは。--Kurz 2009年12月29日 (火) 10:31 (UTC)返信
私的事情が重なり、ご返事遅くなり申し訳ございません。(今年も宜しくお願いします)
とりあえず、AriesmarineさんとKurzさんのご意見を基に、D案をしめします。
  • カテゴリー「各国の条約」の「各国」とは、署名国である。
  • 同カテゴリーは、締結・署名時の国名を用いる。
  • 同カテゴリーは、2国間条約に付与し、3ヶ国以上の場合はカテゴリー「多国間条約」を付与する。
  • 以上を基本とし、必要あれば個々に議論する。
とまぁ、簡潔明瞭にしてみました。如何でしょうか?--Ashtray 2010年1月10日 (日) 09:01 (UTC)返信
「署名」は条約案への全権代表によるもの、批准文書への元首などの署名によるもののどちらをお考えでしょうか?--Ariesmarine 2010年1月10日 (日) 22:34 (UTC)返信
前者の、全権代表によるもの、ということで。「署名」を「調印」に代えても結構です。
よくよく考えまするに、一般の人はあまり「批准」については詳しくないのでは、という気がします。そこで、上記のように「署名/調印」を重視する方向にしました。
2国間条約に限定すれば、署名から批准まで時間も掛からないでしょうし、まして、その間に国名が変わっていたということも無いでしょう(例外は有りそうですが)。--Ashtray 2010年1月11日 (月) 06:11 (UTC)返信
ありがとうございます。D案であればたいていのケースに対応できると考えますので、これを支持します。--Ariesmarine 2010年1月11日 (月) 07:43 (UTC)返信

既存の「署名地別カテゴリ」について 編集

既存の Category:ロンドン条約Category:ウィーン条約Category:ハーグ条約Category:ベルリン条約Category:パリ条約Category:モスクワ条約の運用についての検討をこの節で行ないます。--Ariesmarine 2010年1月11日 (月) 07:43 (UTC)返信

私はこの6つのカテゴリはいずれも削除が妥当であると考えます。たんに呼称という観点で「ロンドン条約」と呼ばれる条約、「パリ条約」と呼ばれる条約をまとめるのであれば、その機能はカテゴリではなく曖昧さ回避ページが担うべきものです。またあくまでも署名地別という観点からカテゴリにまとめるのであれば「ベルリンで署名された条約」、「ウィーンで署名された条約」というカテゴリ名であったほうが適切であると考えます(もっとも、私は署名地別で条約をカテゴライズする有用性を感じません)。そしてハーグ国際私法会議によるハーグ条約のカテゴリは作成されてもよいでしょうが、そのカテゴリ名は Category:ハーグ国際私法会議によるハーグ条約としたほうが適切であると考えます。--Ariesmarine 2010年1月11日 (月) 07:43 (UTC)返信
「ハーグ」以外の5つについては削除の上、それぞれCategory:ロンドンの歴史Category:ウィーンの歴史Category:ベルリンの歴史Category:パリの歴史Category:モスクワの歴史に置き換える形で宜しいかと思います。
「ハーグ」については、ノートで提起した通り、私法会議関連に絞るべきで、改名するとすればCategory:ハーグ国際私法会議で良いかと。あるいは改名せず、Category:ワシントン条約のように、Category:各国の条約から切り離した上で運用するか、ですね。--Ashtray 2010年1月11日 (月) 08:20 (UTC)返信
一応、Wikipedia:改名提案#1月10日から15日でも呼びかけておきました。--Ashtray 2010年1月11日 (月) 14:53 (UTC)返信

まとめ 編集

コメント依頼を提出してまもなく1か月が経過しようとしていますが、そろそろまとめましょう。「Category:各国の条約」およびそのカテゴリについては以下のように運用することとします。

  1. 「各国」は署名国を指す。またこのときの「国」は締結・署名をした時点を指す。
  2. このカテゴリでは2国間条約を対象とし、署名国が3か国以上であるものには Category:多国間条約を付与する。
  3. 上記2項を原則とするが、例外的な運用が必要である場合には議論を行なって決めることを推奨する。

またCategory:ロンドン条約Category:ウィーン条約Category:ベルリン条約Category:パリ条約Category:モスクワ条約は通常の削除依頼を提出し、Category:ハーグ条約Category:ハーグ国際私法会議に改名して即時削除を依頼することにしましょう。72時間待って上記に異論がなければ合意がなされたものとします。--Ariesmarine 2010年1月18日 (月) 12:15 (UTC) 訂正 --Ariesmarine 2010年1月20日 (水) 10:02 (UTC)返信

了解しました。そのような手順で宜しいかと思います。--Ashtray 2010年1月21日 (木) 03:20 (UTC)返信
  賛成 賛成します。--Kurz 2010年1月21日 (木) 03:45 (UTC)返信
  作業中 反対がないようですので作業を開始します。--Ariesmarine 2010年1月22日 (金) 12:19 (UTC)返信
  WP:BOTREQ でカテゴリの置き換えを依頼しています。Bot による作業が完了してから削除依頼を提出します。また大雑把にカテゴリをいじりましたが、多くの項目でカテゴライズの判断に迷ったものがあります。カテゴライズの変更にご協力をお願いします。--Ariesmarine 2010年1月22日 (金) 14:19 (UTC)返信
  報告 Bot の作業が終了し、Wikipedia:削除依頼/条約の署名都市別カテゴリを提出しました。--Ariesmarine 2010年1月24日 (日) 22:10 (UTC)返信
  終了 署名都市別カテゴリが削除されました。これをもっていちおう議論終了とします。本件にご協力くださった皆様に感謝を申し上げます。--Ariesmarine 2010年2月1日 (月) 10:50 (UTC)返信
削除を確認。お疲れ様でした。--Ashtray 2010年2月1日 (月) 12:50 (UTC)返信
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