M75 (天体)
いて座の球状星団
座標: 20h 06m 04.841s, −21° 55′ 20.14″ M75(NGC 6864)はいて座にある球状星団である。
M75 Messier 75 | ||
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球状星団 M75
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仮符号・別名 | NGC 6864[1] | |
星座 | いて座 | |
見かけの等級 (mv) | 8.26[1] | |
視直径 | 2.207' × 1.942'[2] | |
分類 | 球状星団[1] | |
発見 | ||
発見日 | 1780年8月27日[3] | |
発見者 | ピエール・メシャン[2] | |
発見方法 | 望遠鏡による観測 | |
位置 元期:J2000.0[1] | ||
赤経 (RA, α) | 20h 06m 04.841s[1] | |
赤緯 (Dec, δ) | −21° 55′ 20.14″[1] | |
赤方偏移 | -0.000631[1] | |
視線速度 (Rv) | -189.3 km/s[1] | |
固有運動 (μ) | 赤経: 3.63 ミリ秒/年[1] 赤緯: -0.22 ミリ秒/年[1] | |
距離 | 67,500 光年[2](約20.7kpc) | |
M75の位置
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物理的性質 | ||
直径 | 約110 光年[2] | |
他のカタログでの名称 | ||
Mel 228 | ||
■Template (■ノート ■解説) ■Project |
概要
編集球状星団としては最も密度が高い部類に入る[2]。銀河系内のメシエ天体としては最も遠くにあり、銀河系中心部よりも遙か遠くに位置する。集中度が高いので、大きさのわりには明るく見える。
条件が良いときは双眼鏡でも丸くぼんやりと見える。暗い割にははっきりしており、口径10cmの望遠鏡で丸く光っている様子が分かる。しかし、まだ星には分解できない。口径20cmの望遠鏡でぶつぶつとした様子が分かり、球状星団らしくなってくる。口径40cmでもぶつぶつした様子しかわからず、星には分離できない。
観測史
編集1780年8月27日にピエール・メシャンによって発見された。メシャンは「星のない星雲」としたが、同年10月にメシエは「星雲を交えた微星の集合」と記している[3]。ウィリアム・ハーシェルは「肉眼で見えないが、ファインダーに映る。M3の小型版のようで、星に分解され、青白く見える」と記した[3]。ウィリアム・ヘンリー・スミスは「きらきらと輝く数個の星に混じって、澄んだ白い光塊」とした[3]。
出典
編集- ^ a b c d e f g h i j “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M75. 2016年3月5日閲覧。
- ^ a b c d e Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2007年9月2日). “Messier Object 75”. SEDS. 2016年3月5日閲覧。
- ^ a b c d Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年10月21日). “Messier 75 Observations and Descriptions”. SEDS. 2016年3月5日閲覧。
参考文献
編集- 中野繁『新編 星雲星団の観測』(第1)恒星社厚生閣、1978年6月15日。ISBN 978-4769900559。
- 浅田英夫『星雲星団ウォッチング』地人書館、1996年2月。ISBN 978-4805205013。
- 渡部潤一『メシエ天体のすべて - 夜空に光るM1からM110まで』ニュートンプレス〈Newton別冊〉、2007年1月。ISBN 978-4315517910。