ミグ溶接またはMIG溶接(ミグようせつ、metal inert gas welding)とは溶接工法の一種である。マグ溶接と合わせて、ガスシールドアーク溶接に分類される。

概要 編集

アーク溶接のうち、シールドガス不活性ガスのみを使い、金属電極棒が溶加材として送給ローラーで自動的に母材に送り込まれ、そのまま溶融して溶接する方式であり、通常半自動溶接として使われる。一般的には半自動溶接の一種と考えてよい。ミグ溶接のしくみについては半自動溶接の項を参照のこと。

鉄系材料のほか、非鉄金属にも使用される。ミグ溶接は溶接速度が速く、シールドガスによって、大気と遮断された状態で溶接作業が行われるので、空気中の酸素の影響を受けずに溶接が進行し、熱の発生が局部に止まるので、ひずみの発生が少なく、薄板鋼板の溶接に適している。

不活性ガスとしてアルゴンヘリウムの他、さまざまな混合ガスが使われる。日本ではこれらのガスはやや高価なため、ユーザーから高い溶接品質が求められない限り炭酸ガスアーク溶接が使われることが多い。一般に産業ガスメーカーが溶接機器・機材などと合わせて販売する。不活性ガスが比較的な安価なヨーロッパアメリカではよく使われる。

類似の溶接方法 編集

関連項目 編集