mLAN(music Local Area Network, エムラン)は、ヤマハ株式会社が提唱した音楽機材の通信規格の一つ。パソコンなどに付いているIEEE 1394端子から、MIDI機器やオーディオ機器などを数珠繋ぎで接続し、各種接続機器の制御信号を一括で送受信させる。そのため機器の追加が容易で、パソコンから制御が可能である利点がある。

2009年、mLAN機器の新規開発を終了し、以後のヤマハ製IEEE 1394搭載機器はマルチピア・トゥー・ピア接続に対応したYamaha Steinberg FW driverに移行することが発表された[1]

機種一覧 編集

200Mbpsで通信を行う前期型製品と、400Mbpsで通信を行う後期型製品がある。前期型と後期型との互換性は無い。公式な呼称ではないが、開発者側は前期型を第1世代mLAN、後期型を第2世代mLANと呼んでいる[2]。本項でもこの呼称に従う。

第1世代mLAN対応機種 編集

第2世代mLAN対応機種 編集

Yamaha Steinberg FW driver 対応機種 編集

スタインバーグ社製DAWCubaseシリーズ、およびオーディオインターフェースのMR816シリーズとの連携機能を提供するYamaha Steinberg FW driverに対応した製品。Windows XP / Vista 32bit版に限り、第2世代mLAN機器として使用することができる。mLANはWindows 7Mac OS X v10.6以降のOSに非対応のため、これらのOSではYamaha Steinberg FW driverを選択する必要がある。

  • MOTIF XS8
  • mLAN16E2(MOTIF XS6, XS7用の拡張ボード)
  • n8, n12(ファームウェアを最新版に更新した場合、Yamaha Steinberg FW driverで動作するようになるが、mLAN機器としては使用できなくなる)

脚注 編集

  1. ^ Windows 7 / Vista / Mac OS X 10.6 Snow Leopard の対応について | OS対応情報 | Yamaha Synth.com
  2. ^ https://av.watch.impress.co.jp/docs/20040304/dal135.htm