MT-1ロシア語: МТ-1 エムテー・アヂーン)は、ロシア帝国時代に建造されたソビエト連邦海軍(以下、ソ連海軍)の通報船посыльное судно)である。

コーパネツ
ミーナ
GM-1
MT-1
TV-4
艦歴
コーパネツ
Копанец
起工 1912年
進水 1913年
竣工 1913年
所属 ロシア帝国海軍バルト艦隊
転属 1917年3月3日
所属 臨時政府バルト艦隊
ロシア共和国海軍バルト艦隊
転属 1917年10月25日
所属 ロシア・ソヴィエト共和国バルト艦隊
ソ連海軍バルト艦隊
ミーナ
Мина
所属 ソ連海軍バルト艦隊
ミーナ
Мина
改称 1925年3月13日
所属 ソ連海軍バルト艦隊
GM-1
ГМ-1
改称 1932年1月1日
所属 ソ連海軍バルト艦隊
MT-1
МТ-1
改称 1939年
所属 ソ連海軍バルト艦隊
TV-4
ТВ-4
改称 1948年
所属 ソ連海軍バルト艦隊
要目
艦種 通報船魚雷運搬船
艦級 ミーナ級
排水量 180 t
全長 26.6 m
全幅 5.5 m
喫水 1.7 m
機関 出力 170 馬力
速力 10/8 kn
航続距離 250 nmi
乗員 10 名

概要 編集

MT-1は、1912年サンクトペテルブルクにて起工した。1913年進水し、年内に竣工してロシア帝国海軍バルト艦隊に編入され、サンクトペテルブルク県[1]コーパンスコエ湖水雷試験場の港湾船として運用された。船名も、湖にちなんだコーパネツКо́панецъ コーパニェツ)であった[2]

1917年には二月革命十月革命に参加し、同年10月25日付けで赤色艦隊に編入された。1918年5月から1924年8月まで、港で保管状態に入れられた。

1925年3月13日にはミーナМи́на ミーナ)と改称された[3]1926年5月15日まで水雷試験場で使用され、その後しばらく総軍港に係留された。同年6月17日には、クロンシュタット軍港の総水雷手船舶分遣隊に編入された。1928年から1931年にかけては、総軍港で保管状態に入れられた。

1932年1月1日には、GM-1ГМ-1 エエーム・アヂーン)と改称された。1936年には、オーバーホールを受けた。

1939年にはMT-1と改称され、赤旗勲章受章バルト艦隊機雷魚雷局に移管された。ソ芬戦争独ソ戦の間には、赤旗勲章受章バルト艦隊の水上艦艇および潜水艦の軍事行動への支援任務に就いた。

1948年には停泊地航海機材に分類され、魚雷運搬船(торпедовоз)に類別を改められた。船名も、TV-4ТВ-4 テヴェー・チトィーリェ)と改称された。

脚注 編集

  1. ^ ロシア連邦レニングラード州に相当する地域。
  2. ^ -ецъ」は英語の「-er」に相当するような、「〜人」などを意味する語尾。
  3. ^ これは多義語であるが、この場合、「水雷」などといった意味だと考えられる。伝統的にロシア帝国海軍で使用されていた艦名であった。

外部リンク 編集