monaka(もなか)は、岩手県盛岡市にオープン予定している、商業施設と高層マンションから構成する複合型施設である。

概要 編集

元々は、川徳盛岡本店→中三盛岡店→ななっくと運営者や運営形態を替えながら営業していたが、2019年平成31年2月28日にななっくの運営者であるマイルストン・ターンアラウンド・マネジメント(MTM)が、オープン以来老朽化した建物の維持管理による赤字営業と運営会社の資金繰りが悪化、テナントの撤退が相次いでいた為、閉店を発表し同年6月2日をもって閉店となった[1][2]。この閉店に盛岡市は盛岡市肴町商店街振興組合と盛岡商工会議所等の関係団体で河南地区の活性化賑わい創出につながる取り組みを模索していた[3]

ななっくの閉店から5か月半後の11月20日、MTMは盛岡市に本社があるカガヤ不動産に土地と建物を売却する契約を結んだ[4]2020年令和2年4月27日にカガヤ不動産を含む地権者8名が「中ノ橋通一丁目地区市街地再開発準備組合」を設立した[5]。同年6月、この複合型施設の名称を「monaka」とした事を発表した[6]

計画ではななっくと隣接した雑居ビルを解体、西地区に地上4階地下1階の商業施設、東地区に22階建ての高層マンションを建設する。商業施設は2024年7月11日の開業、高層マンションは2027年4月の完成を目指す[7][8]

名称の由来 編集

「盛岡の中心」や「盛岡らしさのど真ん中」という意味を込めて名付けられた[5][6]

テナント 編集

※2024年3月13日時点の入居予定テナントは イベント&ショップニュースを参照。

2021年8月時点で、1~2階に飲食や物販サービス店舗、3階にクリニックと学習施設、4階にオフィスが入居予定である。なお、4階に91台分の駐車場を設置する。

高層マンションの1階に物販サービス店舗が入居予定である[8]

なお、4階のオフィスについては盛岡信用金庫が取得し、本店(中ノ橋通)と六日町本部(下ノ橋町)に分散した本部機能を集約する計画が示されていたが[9][10]、資材や人件費の高騰で建設コストの増加が見込まれるため計画を撤回し、別の移転先を探すことになった[11]

脚注 編集

  1. ^ 岩手)デパート「ななっく」閉店へ 運営会社の経営難で”. 朝日新聞デジタル. 2022年3月9日閲覧。
  2. ^ Nanak 6月閉店 盛岡”. 岩手日日新聞. 2022年3月9日閲覧。
  3. ^ 5月27日受付 ななっく閉店に伴う街の活性化対策について”. 盛岡市役所. 2022年3月9日閲覧。
  4. ^ 岩手)カガヤ不動産、ななっく買収 建物解体、再開発へ”. 朝日新聞デジタル. 2022年3月9日閲覧。
  5. ^ a b 旧ななっく跡地に複合商業施設 24年開業目指す【岩手】”. 岩手日日新聞. 2022年3月9日閲覧。
  6. ^ a b 盛岡の「ななっく」跡に商業施設 再開発準備組合発足”. 日本経済新聞. 2022年3月9日閲覧。
  7. ^ 【再開発組合が設立】盛岡市の中ノ橋通一丁目 NIPPOが参画”. 建設通信新聞. 2022年3月9日閲覧。
  8. ^ a b 「もなか」24年春開業 4階建て、概要公表 ななっく跡地開発【岩手】 ”. 岩手日日新聞. 2022年3月9日閲覧。
  9. ^ 「もなか」に盛岡信金本部が移転 機能を集約、本店は営業継続”. 岩手日報. 2024年1月15日閲覧。
  10. ^ 盛岡信用金庫の本店を観光資源に 店舗を移し文化財として保存”. 岩手日報. 2024年1月15日閲覧。
  11. ^ 盛岡信用金庫がmonakaへの入居撤回 建設コスト増加で方針転換”. 岩手日報. 2024年2月14日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集