NGC 1435は、プレアデス星団内にある散光反射星雲で、4等星のおうし座23番星メローペ)を取り巻いている。1859年10月19日にドイツ天文学者エルンスト・テンペルが10.5cm反射望遠鏡を用いて発見した[3]ジョン・ハーシェルは、これを彼の『星雲目録』に加えたが、自身では一度も観測していない[4]

NGC 1435
スピッツァー宇宙望遠鏡で観測したNGC 1435と周辺の星雲
スピッツァー宇宙望遠鏡で観測したNGC 1435と周辺の星雲
星座 きょしちょう座
見かけの等級 (mv) 13 (IC 349)[1]
視直径 30'[1]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  03h 46m[2]
赤緯 (Dec, δ) +23° 54′[2]
距離 440[1]
絶対等級 (MV) 8
物理的性質
半径 2
他のカタログでの名称
NGC 1435, Merope Nebula, Tempel's Nebula
Template (ノート 解説) ■Project

NGC 1435の視等級は当初13だったが[1]、すぐに約15分の1に暗くなり[5]、星雲の大部分は16等級より暗くなった。星雲内にあるメローペから全体に照らされている。メローペの近くには、エドワード・エマーソン・バーナードが1890年11月に発見した幅約1'の明るいIC 349が含まれる[1]。本来は非常に明るいが、メローペの輝きにほぼ隠されている[6]。星雲全体に分布する細かい炭素の塵のせいで、写真で取ると青色に見える。プレアデス星団は、NGC 1435及び周辺の星雲から形成されたとかつて考えられていたが、現在は、プレアデス星団とこれらの星雲は、偶然近くにあるにすぎないことが分かっている。

ギャラリー

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出典

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  1. ^ a b c d e SEDS Students for the Exploration and Development of Space”. The star Merope and its Nebula NGC 1435/IC 349 in the Pleiades. 2007年8月22日閲覧。
  2. ^ a b "NGC 1435". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2011年7月4日閲覧
  3. ^ Steinicke, Wolfgang (2010). Observing and Cataloguing Nebulae and Star Clusters: From Herschel to Dreyer's New General Catalogue. Cambridge University Press. p. 523. ISBN 9781316644188 
  4. ^ Steinicke, Wolfgang (2010). Observing and Cataloguing Nebulae and Star Clusters: From Herschel to Dreyer's New General Catalogue. Cambridge University Press. p. 528. ISBN 9781316644188 
  5. ^ Herbig, G. H. (1996). “IC 349: Barnard's Merope Nebula”. Astronomical Journal 111: 1241. Bibcode1996AJ....111.1241H. doi:10.1086/117869. 
  6. ^ Merope, Star-Names and their meanings, Richard Hinckley Allen, Dover Publications, 1963, pg. 406.

外部リンク

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