ウッドワード

ロバート・バーンズ・ウッドワード(1917年–1979年)はアメリカ合衆国の有機化学者。「20世紀最大の有機化学者」と評価されている。

早くから化学に関心を持ち、1933年にマサチューセッツ工科大学に入学したが勉強不足で翌年放校処分となった。しかし1935年に再度入学を認められ、1936年学士号を取得、さらに翌年には博士号を授与された。その後主にハーバード大学で研究を行った。

1942年からキニーネの全合成に取り組み始め、1944年にウィリアム・デーリングと共に完成させた。この際に用いた「余分な環を作ることにより立体化学を制御する」という手法は、以降天然物全合成における標準的手法となった。