AA-1

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RS-2U (ミサイル)から転送)

AA-1「アルカリ(英語:AA-1 "Alkali")は、北大西洋条約機構(NATO)が考案したNATOコードネームのひとつである。

AA-1
NATOの資料を元にした図

ソビエト連邦で開発された第1世代の空対空ミサイルである"K-5"シリーズに対して与えられた名称で、以下のものに対して使用された。

  • AA-1
    • RS-1U(K-5(英語版) - K-5シーズの最初の型。ビームライディング誘導方式。1951年より開発開始され1953年に実用化された。1956年より実用配備された。
  • AA-1A
    • RS-2U (K-5M) - RS-1U(K-5)の改良型。1957年に制式化され、量産・実戦配備された。
    • RS-2US (K-5MS / K-51) - 1959年より生産開始され1960年より部隊配備されたRS-2U(K-5M)の改良型。
  • AA-1B
    • R-55(K-55(英語版) - 誘導方式を赤外線誘導に変更したRS-2US (K-5MS)の近代化改良型。1967年より配備が開始された。

NATOコードネームによる区分はなされていないが、K-5シリーズには以下のものも存在する。

  • K-5S - RS-1Uの弾頭を拡大した型。生産されず。
  • K-88(K-8M-8) “マリュートカ(Малютка)” - K-5シリーズの発展形として開発されたもの。誘導方式は赤外線誘導に変更されている。1959年から1962年にかけて開発されたが制式化されず、1967年に試験用に少数が製造されたのみに終わった[1]
  • 霹靂1(PL-1) - K-5シリーズの中華人民共和国における名称。1958年にRS-2Uのライセンス生産計画が開始され、国産品には"PL-1"の制式名称が与えられた。1960年に最初の試作ミサイルが地上発射試験に、1963年に航空機からの発射試験に成功して1964年には量産と実戦配備が開始され、1970年まで生産が継続された。

脚注・出典 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集