Saya
Saya(さや)は夫婦によるCG制作ユニット“TELYUKA(テルユカ)”による、フルCGの女子高生キャラクター、バーチャルアイドルである[1]。
概要、経歴
編集2015年、自主制作作品を紹介するつもりでTwitter上で発表され、「不気味の谷を超えた」と話題になる[2]。CGWORLD大賞 2015にノミネート[3]。
凹凸の少ない「日本人の若い女の子」を違和感なくCGで表現するのは、難易度が高く、だからこそ挑戦のし甲斐があると、徹底的に手書きで色合いを重ね再構築した。衣服も型紙から切り出し作り込んでいる。
2016年以降は「ヴァーチャル ヒューマン プロジェクト」としてTELYUKAを中心とし,ロゴスコープと合同で制作を開始[4]。街中での実用化に向けた研究が始まった。
2017年、人工知能が将棋や囲碁の世界で戦うように、現実の女子に紛れ込んで挑戦したいという意気込みから講談社「ミスiD」に応募し、セミファイナリストに選出[5]。 同年のりんなとともに、架空のキャラが同賞レースに選出されるのは初となる。
2017年08月31日、「ミスiD」自己紹介動画を公開[6][7]。
笑顔は顔面の筋肉が複雑に連動するので、「満面の笑顔」の表現を課題としている[8]。
ミスiD2018「ぼっちが、世界を変える。」賞受賞
2018年3月、第21回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門 審査委員会推薦作品 選出
2018年3月アメリカテキサスで開催されたSXSW 2018 tradeshow にて、表情認識を搭載しノンバーバルコミュニケーションが可能なインタラクティブな展示を実施
2018年6月NHK学生ロボコン、NHKサイエンスZEROのブースにて表情認識搭載、等身大描画による「Emo-Talk with Saya」の展示を実施
2018年8月NHK総合「東京2020パラリンピック大図鑑」にて出演
2018年11月日本外務省の制作する番組「日本ビデオトピックJapan Video Topics」にて紹介される
2019年10月NHKBS1「地球リアル 不気味の谷をアイで越える」にて放送[9]
2019年11月科学技術振興機構「サイエンスアゴラ2019」の公式キービジュアルに起用
2019年11月リップシンクによる発話機能「Talk to Saya」を新たに付加し、会話エンジンとしてAIりんなを採用することで、Sayaとリアルタイムに「会話」することが可能になり、Sayaとの会話を通してAI技術を学ぶ授業「1日転校生Saya」を鎌倉女学院高等学校で実施[10]
2020年5月24日MBSテレビ含むTBS系列にて放送される「情熱大陸」にて放送
2021年3月、「1日転校生Saya」第24回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門 審査委員会推薦作品 選出
2021年3月 JST/OPERA(産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム「人間機械共奏技術コンソーシアム」)の支援を受け、
株式会社AISINと株式会社Harmonized Interactions、GarateaCircus株式会社、Idein株式会社、豊橋技術科学大学等らが協業し、Sayaのマルチモーダルエージェントを開発中、将来的に普及が見込まれる自動運転バス車内等を想定しており、アイシンが強みとするカメラ画像認識技術(ドライバーモニターシステム、車室内監視システム)を活用して乗客の顔や体の動きを検知することに加え、AIを用いて検知した画像・音声、蓄積されたデータなどを統合的(マルチモーダル)に解析し、乗客の状況や意図を判断。
又、持続的に対話を可能となることを目的として、対話知能学の公募班チームに内定、音声などマルチモーダル対話システム構築を目指し開発中
出演
編集テレビ
編集- 「コングラ CGの教室 - ウェイバックマシン(2018年4月8日アーカイブ分) 」「第2話 動かす」(2018年5月13日、NHKEテレ)
- 「東京2020パラリンピック大図鑑」(2018年8月25日、NHK総合)
- 地球リアル「不気味の谷をアイで越える」(2019年10月15日、NHKBS1)[1]
- 情熱大陸「TELYUKA」(2020年5月24日、MBSテレビ含むTBS系列)[2]
雑誌、書籍
編集- 「CGWORLD」(2016年1月号、ボーンデジタル)表紙
- 「日経トレンディ」(2017年11月号、日経BP社)表紙
- スカルプターのための美術解剖学(2016/11/26、ボーンデジタル)推薦帯
- 「HiVi」(2019年8月号、ステレオサウンド)表紙[11]
- 「日経トレンディ」(2022年1月号、日経BP社)表紙「2022-2030大予測」特集にて
新聞広告
編集- bitFlyer「仮想が時代をつくってく」(2017年、bitFlyer)
イベント
編集- CEATEC JAPAN 2016 SHARP・ブース[12]
- ミスiD2018 「ぼっちが、世界を変える。」賞受賞
- Yahoo! JAPAN Hack Day 10th Anniv.企画ブース「MeetSaya」
- SXSW2018 Trade Show 「Emo-Talk」 博報堂ブース[13]
- 2018年NHK学生ロボコン サイエンスZEROブース「Emo-Talk with Saya」
- 2019年サイエンスアゴラ2019 「Emo-Talk 」
- 2019年鎌倉女学院高等学校 「1日転校生Saya」
脚注
編集- ^ “東京ゲームショウ2016直前、3DCG女子「Saya」の話題も加わって”未来が変わる”的な話”. GAME Watch (2016年9月14日). 2017年9月1日閲覧。
- ^ “CG女子高生「Saya」が超リアル 「不気味の谷」超えた執念の手描き”. CGWORLD (2016年5月17日). 2016年9月14日閲覧。
- ^ “CGWORLD大賞とは?”. withnews(ウィズニュース) (2015年12月1日). 2017年9月1日閲覧。
- ^ “"かぎりなく実写"な女子高生CGキャラ『Saya』で国内外から注目をあつめるデジタルアーティスト、「TELYUKA」(テルユカ)とは、何者?”. CGWORLD.jp (2015年11月19日). 2017年9月1日閲覧。
- ^ ““実写にしか見えない”3DCG女子高生「Saya」、「ミスiD」セミファイナリストに”. ITmedia News (2017年7月21日). 2017年9月1日閲覧。
- ^ “動く姿と表情が違和感を忘れるかわいさ 3DCG美少女「Saya」がついにオーディション「ミスiD」のPRムービーに登場”. ねとらぼ (2017年8月31日). 2017年9月1日閲覧。
- ^ ““実写にしか見えない”3DCG女子高生「Saya」、頬を膨らませる 「ミスiD」アピール動画を公開”. ITmedia NEWS (2017年8月31日). 2017年9月1日閲覧。
- ^ “CG女子高生「Saya」、満面の笑顔は苦手…そのワケは? 制作者に聞く”. withnews(ウィズニュース) (2017年9月13日). 2018年1月10日閲覧。
- ^ (英語) Beyond the Uncanny Valley - Slice of Life | NHK WORLD-JAPAN On Demand 2020年5月8日閲覧。
- ^ ““まるで実写”の3D女子高生「Saya」、声を得て女子高の授業に登場 会話を通して「AIとは何か」教える”. ITmedia NEWS. 2020年5月8日閲覧。
- ^ “いまこそ、4Kテレビ! HiVi8月号はテレビ特集 - Stereo Sound ONLINE”. online.stereosound.co.jp. 2020年5月8日閲覧。
- ^ “完全に実写だこれ リアル過ぎる3DCG女子高生「Saya」の動く姿が8K画質で初披露!”. ねとらぼ (2016年10月4日). 2017年9月1日閲覧。
- ^ ““まるで実写”3DCG女子高生「Saya」、見つめると恥じらう 表情認識AIで進化”. ITmedia (2018年3月9日). 2018年5月27日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- TELYUKA公式HP
- TELYUKA (@mojeyuka) - X(旧Twitter)
- Saya (@sayacg) - X(旧Twitter)