syn-プロパンチアール-S-オキシド

syn-プロパンチアール-S-オキシドsyn-propanethial S-oxide)は、タマネギを切ったとき、の原因となる揮発性のガス催涙ガス)である。

syn-プロパンチアール-S-オキシド
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識別情報
CAS登録番号 32157-29-2
PubChem 441491
特性
化学式 C3H6OS
モル質量 90.14 g mol−1
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

タマネギをスライスして細胞を破壊すると、アリナーゼと呼ばれる酵素によってスルホキシドアミノ酸が分解され、スルフェン酸が生成する。生じた1-プロペンスルフェン酸は、催涙因子合成酵素 (lachrymatory factor synthase; LFS) により即座にsyn-プロパンチアール-S-オキシドに変換される[1]

スルフェン酸は自発的にsyn-プロパンチアール-S-オキシドになるとされていたが、異説もある。

脚注 編集

  1. ^ Eric Block (2009). “Chapter 4. Chemistry in a sallad bowl: Allium chemistry and biochemistry”. Garlic and Other Alliums: The Lore and the Science. Cambridge: Royal Society of Chemistry. ISBN 978-0854041909  Google ブックス

関連項目 編集