UXP/DS

富士通がかつて開発したUNIX OS

UXP/DSユーエックスピー・ディーエス)とは、富士通がかつて独自に開発していたGP7000Dシリーズ(旧称DS/90 7000シリーズ)と一部のGP7000シリーズ用のオペレーティングシステムである。

UXP/DS
開発者 富士通
OSの系統 UXP
開発状況 保守終了
ソースモデル クローズドソース
初版 1991年9月 (33年前) (1991-09)[1]
対象市場 ワークステーションネットワークサーバ
プラットフォーム SPARC
GP7000Dシリーズ
(旧DS/90 7000シリーズ)
カーネル種別 モノリシックカーネル
影響を受けたOS Unix System V リリース4
ライセンス プロプライエタリ
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UNIXSystem V Release4をベースに独自拡張したOSで、ドライバ類はカーネルにリンクする形を採用している。名前の由来について、UXPは「The UNIX Product」から[2]、DSはリリース時にターゲットした機種のモデル名から。

歴史

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UXP/DSは、CDEのリファレンスプラットフォームだった(画面ではLinuxで実行されている)。

1991年9月、富士通は、SPARCプロセッサを搭載し、UXP/DSオペレーティングシステムを実行するDS/90 7000シリーズのワークステーションとサーバを発表した[1]

1995年5月に発表されたDS/90 7000シリーズ最上位機7800E、7900E向けには、NUMA (Non-Uniform Memory Access) による分散共用メモリ方式の拡張が行われた[3]

1998年、富士通の新しいGP7000シリーズ(GRANPOWER 7000)は3つに分割された。「Sシリーズ」は、UXP/DSを実行する以前のシステム、「Dシリーズ」は、UXP/DSを実行する新しいシステム、「Fシリーズ」は、Solarisオペレーティングシステムを実行する新しいシステムである。Solarisを実行するGP7000Fは、富士通のUNIXサーバの後継ラインの基礎になった[4]

1999年、DS/90 7000シリーズのUXP/DSは、Common Desktop Environment (CDE)の参照プラットフォームの1つだった。

UXP/DSの西暦2000問題対応は、特定のバージョンレベルおよび修正版数で行われた[5]

2000年に富士通がUNIXサーバーの新しいPRIMEPOWERラインをリリースしたとき、オペレーティングシステムのオプションとして使用できるのはSolarisだけとなった[6]。2004年4月1日のGP7000Dシリーズの終焉をもってUXP/DSは第一線から退くこととなった[7]

バージョンのつけ方は富士通方式のVxxLxxであり、モデルによってOSのバージョンアップに制限があった。

  • DS/90 7000初期モデル V10L10~V10L20
  • DS/90 7000 HyperSPARC搭載機 V20系
  • GP7000D UltraSPARC搭載機 V30系

GP7000Dシリーズの特性から、「Aシリーズ」のSX/AFMGシリーズSX/Gなどからのアプリケーションを意識した機能も盛り込まれている。また、サン・マイクロシステムズSolarisからのアプリケーション移植を意識して一部ドライバに互換ファンクションが用意されている。

関連項目

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  • UXP
    • UXP/M - 当初、メインフレーム用に開発され、VP2000VPP500といったスーパーコンピュータ向けにも使われた。
    • UXP/V - FUJITSU VXシリーズ/VPP300シリーズ向け
  • SX - ミニコン/オフコン用OS
  • EWS-UX

脚注

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  1. ^ a b Information Processing Society of Japan. “IPSJ Computer Museum: FUJITSU DS/90 7000 Series”. 2021年4月11日閲覧。
  2. ^ 日本のコンピュータのメインフレーム用OS【富士通】 UTS/M,UXP/M,UXP/V”. IPSJコンピュータ博物館. 2021年4月3日閲覧。
  3. ^ Information Processing Society of Japan. “IPSJ Computer Museum: FUJITSU DS/90 7800E and 7900E”. 2021年4月11日閲覧。
  4. ^ Information Processing Society of Japan. “IPSJ Computer Museum: FUJITSU GP7000F Family”. 2014年12月5日閲覧。
  5. ^ UXP/DSにおける製品別の対応方法(製品名:基本ソフトウェア)(2000.2.25更新)”. 富士通 (2000年2月25日). 2001年1月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月8日閲覧。
  6. ^ Information Processing Society of Japan. “IPSJ Computer Museum: FUJITSU PRIMEPOWER Series”. 2014年12月5日閲覧。
  7. ^ GP7000D - Fujitsu Japan”. Fujitsu (2004年4月1日). 2006年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月3日閲覧。

外部リンク

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