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ウェブアクセシビリティ 太さ・色のみに依存する表現

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ハンドボール選手(例えば 横嶋かおる)の成績の表記の仕方について、文字の太さや文字の色のみに依存する表現をしている箇所がありました。これはウェブアクセシビリティの観点から改善の余地があると思い、ウェブアクセシビリティを考慮して明文化(とうか記号を付した)ました。この場合の、ウェブアクセシビリティというのは具体的には、
  • 音声 — 音声読み上げ式ユーザーエージェントでは情報が表現されない: 視覚障害者が使う音声読み上げ式のユーザーエージェント(ブラウザー)です。それから最近だと健常者でも Siri とか Alexa とかの音声読み上げのユーザエージェントを使う場面が増えてきている。普通の本文の文字と「太字」の部分と「赤太字」部分を読み分けられない。「赤い声」というのはない。
  • 色 — 色の違いで表現された情報は色覚異常の方にとって判別が難しい。健常者でもモノクロ・プリンターで印刷した場合に困る。
ということです。
ところが、ハンドボール選手の成績の表記の仕方については、日本語版ウィキペディアでは代々、太字赤太字のみに依存する表現が使われているので、表記の仕方を変えられると困るという物言いが付きました。ですが、私「日経平均暴落」としてはウィキペディアは幅広い閲覧者の利益を図るべきだと思います。そこで、相談なのですが、この場合、どうすれば良いでしょうか。(その物言いを付けた方から、こちら Wikipedia:井戸端 で相談すれば良いと言われて、ここに来ました。) --日経平均暴落会話2018年12月25日 (火) 14:49 (UTC)[返信]
ちなみに、上記の記事で、アクセシビリティを考慮して私がした編集後の記事というのは、これ です。色や太さの代わりに「†」「‡」記号で表現しています。これがベストかどうかは分かりませんが、ベターではあると思っています。--日経平均暴落会話2018年12月25日 (火) 14:53 (UTC)[返信]

  アクセシビリティに関連しては次のような文書があります。

これらにより、日経平均暴落さんの考え方はウィキペディア内でも正しいものだといえるでしょう。

ウェブアクセシビリティというのは、特定の利用者の私論ではなく、WCAG2.0というオーソリティに基づくものです。ただ、この文書はウィキペディアよりも後発のものなので、ウィキペディアの最初期から行われている慣習がWCAG2.0に合致しないというところはあります。啓蒙し、改善を促しましょう。

とはいえ、「改善」それ以前に、ウィキペディアの技術的母体であるMediaWikiの仕様自体が、WCAG2.0に準拠していないところもあります。「ウィキペディア全体としてWCAG2.0に準拠していこうぜ」という大きな合意は為されていないので、まだまだこれからですね。--柒月例祭会話2018年12月25日 (火) 15:12 (UTC)[返信]

  (柒月例祭さん宛でわない)ケースバイケースだと思いますが、相互妥協するなら「記号+色」で(かたや色を読み上げずとも記号で代替、かたや色付記の上で記号追加、の多重用法により)相互の主張を同時に通せるかと思います。ケースバイケースでしょうけども、何となれば強調部分を注釈にして脚注などと同じく平均化してしまうのも代替方法のひとつと思います(WP:DR#2)。既存テンプレートでは{{}}(、赤太文字+※記号)、{{*sup}}(*、赤太文字+上付き文字)などがあります。--Nami-ja [会話 履歴] 2018年12月25日 (火) 15:17 (UTC)[返信]
  • そもそもウィキペディアの赤リンクや青リンクじたい、色の見分けがつきづらい方(以前、編集イベントでそのような方がお越しになったことがありました)にはウィキペディアに参加する上でかなりの障壁になっています。以前、そうした方向けに利用者:Suisuiさんが個人設定で表示を変更できるシステムを作ってくださったことがありました。そのようなシステムをどこかにわかりやすくまとめておくとよいかもしれないとも思います。--さえぼー会話2018年12月26日 (水) 01:14 (UTC)[返信]
  •   「日経平均暴落」ですっ。あのっ、ウェブアクセシビリティの概念はウィキペディアの誕生(Web2.0時代)より前のWeb1.0時代から存在していましたので、自分は以前からその観点でいくつかの記事で問題があることを気にしていました。ときどきIPユーザーでちょっとした編集したりもしていました。ですが、問題の内容を理解していただけないことがあって、編集内容を覆されることもありました。でも、最近では Siri や Alexa などの音声読み上げ式のブラウザを健常者でも普通につかう機会が出てきましたので、この問題もマイノリティだけの問題ではなくなってきましたね。簡単にアクセシビリティに対応できるテンプレートの需要は増えて行きそうですね。ビジュアルエディタがネックになりえますけど。---日経平均暴落会話
  •   ウェブアクセシビリティの観点で配慮することは必要だし、修正は求められているとは思います。ただ多数の記事がある中、個人レベルで少数の記事を修正しても記事間の表現の整合性、思想(考え方)などの面で異端になりやすいと思います。個人の感性(表現の好み)もありますので、ある程度、実施する内容を周知、合意を得た上で体系的、集団的に行わないと、リバートされてしまうように思います。英語版のen:Wikipedia:WikiProject Accessibilityのような場所を設けて、現状の情報の整理や個別の方向性の確認、賛同者の募集をしてはどうかと思います。なお、個別の記事云々というより、修飾用テンプレートをピックアップ、Accessibility対応化が多数の記事に反映するには有効のように思います。(Noshowクラスの「‡」記号をテンプレートに埋め込むとか)。また読み上げ検証ツールの情報共有なども必要かと思います。--115.39.251.95 2018年12月26日 (水) 12:10 (UTC)[返信]
  •   115.39.251.95 さん、「日経平均暴落」です。「集団的に行わないと」という指摘はごもっともだと思います。そもそも「ウェブ・アクセシビリティ」という言葉自体を知らない人も多かったですし(というか今もそうですが)、アクセシビリティについて説明しても(ウェブにいくつかある解説サイトでも障害者のための仕組みだとしか説明しないため)障害者だけの問題だとの誤認識をされてしまって(とはいえ、これまでも健常者が使うユーザーエージェントでも、テキスト式ブラウザー Lynx とか、カーナビの読み上げブラウザ機能とか、モノクローム・プリンター(印刷)といった制約の多いデバイスは存在してきたのですが)、フルカラー・フルスクリーンのメジャーなブラウザーだけを使い、かつ、健常者だろうウィキペディア編集者が「自分にとっては些細な問題・取るに足りない問題だから」という無理解の内に、アクセシビリティ対応を覆してしまうことがよくありました。でも最近になってようやく Siri などの登場により健常者の多くにも関わる問題となりつつあるので(少なくとも音声読み上げに関する)アクセシビリティにとっては好機だと捉えています(ちなみに自分・日経平均暴落は健常者ですが)。// ただ、自分はウィキペディア内の制度・コミュニティの仕組みについてはほとんど知りませんので「プロジェクト」と呼ばれる取り組みを立ち上げたことはありませんし、そのような大袈裟なことを自分にはやれないと思います。すみません(・_・;) --日経平均暴落会話2018年12月27日 (木) 14:25 (UTC)[返信]
  •   「日経平均暴落」です。一つ気になった点を書いておきますねっ。UI(ユーザーインターフェイス)アクセシビリティの概念はとても古くて、WWW が発達するよりも前から存在しています。コンピューターの操作での障害の有無はそのコンピューターがネットワークにつながっているかどうかには関係ない問題だからです(例えばオフラインでワープロソフトを使うような場合でもUIアクセシビリティは問題になります)。ただ、WWW の発達とそれに伴う情報量の爆発によって、それがウェブ上のコンテンツで特に大きな問題としてなったため、Web1.0 時代には既に問題として各機関(企業を含む)がバラハラに独自の活動をしてきました(日本では例えば富士通は独自のガイドラインを作りウェブ上でも公開していました)。それらをまとめて一つの大きな指針ガイドラインにしたのが WCAG だというだけなのです。アクセシビテリィ対応には唯一の正解というものはなく(⇒ 唯一の正解はないので、それぞれのコンテンツにおいてより良い形を模索する過程はどうしても必要です)、何かの権威によって統制された官僚的なものでもありません。なので、「ウェキペディア日本語版」が組織としてどうアクセシビリティに取り組むかというのは、それはそれで問題ですが、それぞれの記事に固有の事情を鑑みながら、個々の記事でアクセシビリティを改善する編集というのは、それはそれで良い取り組みではないかと思います。--日経平均暴落会話2018年12月27日 (木) 14:44 (UTC)[返信]
  返信 ウィキペディアは共同作業のコミュニティで、各利用者のあいだには序列みたいなものもなく、フラットです。富士通みたいな組織では、いろいろな意見が出ても最後に決定権を持つ人がいますが、ウィキペディアではそういうのはないです。そのなかで各人各様の意見を持ち寄って合意形成してものを決めていくのは難しいことです。特に、現状を変えようという場合には。なので、WCAGみたいなウィキペディア外の、一定のオーソライズされたものがあると、「この通りにしましょう」といって合意形成しやすい、というのがあるでしょうね。たとえばコントラスト比の場合、「7.0:1」とかって値を彼らが決めてくれているからそのまま援用するのですが、その値を決めるところからウィキペディア内でやろうとすると、「私は6.5:1がいい」「どうして8.0:1じゃないのか」みたいなところから合意形成するはめになり、大変です。--柒月例祭会話2018年12月27日 (木) 15:42 (UTC)[返信]
  •   基本的には、現時点で困っている方が確実に存在する問題(色覚異常の症状がある方は日本人の男性で5%ほどいらっしゃいます)であり、WCAG準拠対応を推し進めてほしいと考えています。発端となったハンドボール選手の記事については、色だけで見分ける以上に、一つのカラムに複数の情報を詰め込んでいるという点でネ申エクセルと同種の問題と言えるでしょう。修正していただいた表現はテンプレートなど、小さな面積に多くの情報を詰め込む場合に条件付きで許される表現と思います。しかし、誰かの出した記録と、その記録がリーグ最高であること、歴代最高であることはそれぞれ別個の事実です。そのため、リーグ最高、歴代最高の列を別に設けるのがあるべき表現と考えます。列を設ければ読みあげも問題無く、コピペしても白黒印刷しても意味が失われません。多少冗長にはなりますが、不要な紙面圧縮を避けることで、アクセシビリティとデータの二次利用両方に配慮した表現にすることができます。印刷用のcssでは横方向を圧縮するために記号表示にするテンプレートなどもおそらく作れるでしょうし、見た目にこだわった作りこみを行うよりも、別個のデータを人間でも機械でも読み取ることが出来るスタイルをベースとするのが望ましいと思います。Wikipedia‐ノート:アクセシビリティを見る限り、色についてはまとまる方向にまだ向いていないようですが、ガイドライン化はともかくとして、現時点で取れる対応策をヘルプなどにまとめておくことには賛成です。まずはCategory:色を過剰に使用している記事を使うなどして事例を集めることなどが必要ではないでしょうか。---Suisui 2018年12月28日 (金) 12:19 (UTC)[返信]