Wikipedia:査読依頼/ハワイの歴史 20090711

ハワイの歴史 - ノート

執筆がひと段落つきましたので、ブラッシュアップと更なる加筆のため、査読依頼に提出いたします。内容の他、体裁的なご指摘も頂けると、今後の記事作成に活かせますので、お願いできたらと思います。皆様のご意見をよろしくお願いいたします。--R.Lucy 2009年7月11日 (土) 08:34 (UTC)

【査読】 ──専門家の方による審査結果。

【検証】 ──参考文献などと照合しつつ正確性を評価頂いた結果。

【書評】 ──専門外の方による評価および助言。

太平洋諸島は自分の専門外なので、記事の構成面を中心に記していきたいと思います。

1. 「概要」節を設けて欲しい。文章を読み解く限り、先史時代・ハワイ王国統一以前の時代・ハワイ王国時代・アメリカ合衆国に合併された以降の歴史（この部分は、細分化できるかもしれません）になるかと思います。ということであれば、文章冒頭部には、「ハワイの歴史では、現在、アメリカ合衆国の一州を構成するハワイ州の歴史について詳述する。ハワイの歴史は大別されて、ジェームズ・クックが来航する以前と以後で大きな変化を遂げた。クック以前ではそのほかのポリネシア諸島との関係を保ちながらも独自の文化を発展させてきた。しかし、クックが来航するとカメハメ大王によるハワイ諸島の統一が達成される一方で、アメリカ帝国主義との対立が徐々に決定的となった。最終的には、ハワイ王国はアメリカ合衆国との併合することとなり、現在では、アメリカ合衆国の一州として機能している。」程度の文章は、導入したほうが、詳しくない読み手には、理解の一助になるかと思います。
2. 「先史時代」節。歴史の記事を書く場合には過去よりも現在のほうが濃密になるのは当然のことではありますが、やや物足りないかと。ハワイにおける考古学研究がどの程度進んでいるのかわかりませんが、ハワイの先史時代というのは、非文字文化だったのでしょうか？そこがあるとないのでは大きな違いが生じます。仮に文字文化だったとすれば、いわゆる「四大文明」（個人的には四大文明という言葉自体が嫌いですが）やマヤ、アステカといった文明と同じように、文字文化の研究について言及しなければならなくなりますし、非文字文化であれば、アイヌのようにオーラル・ヒストリーに基づいた研究内容でこの部分は構成される必要があると思います。
3. 「クック以後」～「合衆国への併合」については、ほぼ問題ないと思います。「軍事拠点としてのハワイ」節は、ハワイの歴史を書く上では、欠かすことの出来ない特色であり、他の49州とは違う性格を帯びていることを特徴付けています。とはいえ、戦間期の記述がやや薄めなのは気になります。
4. 「観光都市ハワイとしての発展」節は、いわゆるハワイ現代史の節となるわけで、ハワイが高級リゾートとして発展を遂げた部分になります。この節も問題ないかと思いますけど、直近では同じく戦争を経験しているグアムにおいては、岩波新書で『グアムと日本人―戦争を埋立てた楽園』が出ているように、戦争とハワイ、観光地としてのハワイといった新しい視点が見出せるかもしれません。
5. 参考文献に関しては、Amazonで検索をかけると矢口祐人『ハワイの歴史と文化―悲劇と誇りのモザイクの中で』 (中公新書)、 矢口祐人『ハワイとフラの歴史物語―踊る東大助教授が教えてくれた』(素敵なフラスタイル選書) 、猿谷要『ハワイ王朝最後の女王』 (文春新書) 、 John Tanaka著・佐々倉守邦翻訳『ハワイ王国物語』、後藤明・塩谷亨・松原 好次『ハワイ研究への招待―フィールドワークから見える新しいハワイ像』といったところが、学術書として使えそうです。このあたりから足りないトピックを探すのもいいかもしれません。

ブラッシュアップが進めば、太平洋諸島地域では最初の秀逸な記事の可能性を秘めている記事だと思います。これからも、マイペースで執筆してください。--Tantal 2009年7月12日 (日) 02:20 (UTC)

Tantalさまご意見ありがとうございます。教えていただいた書籍を図書館で確認してみます。▼1.の概要を設けました。大別すると先史時代・ハワイ王国・ハワイ州の構成になろうかと思いますので、構成を概要に基づき、少し見直しています。▼2.の先史時代においては文字はありませんでしたので、節の前提として説明を加筆しました。▼3.以降は別の書籍を確認してみてピックアップした上で加筆を試みたいと思います。--R.Lucy 2009年7月12日 (日) 04:25 (UTC)

（追記）3．および4．の指摘内容にあたる内容を加筆[1]しました。資料情報のご提供ありがとうございました。--R.Lucy 2009年7月18日 (土) 07:03 (UTC)

【感想】 ──専門外の方による感想。

【その他】 ──表記・文体など

査読依頼を通すことで出典資料の見直すきっかけ、不備部分の追加加筆と整理が行われ、記事の質向上に役立てることができたと思います。書評頂きましたTantal様に御礼申し上げます。ありがとうございました。掲載期間終了には少し早いですが、以上をもちまして、本査読依頼を一旦締めさせていただきます。--R.Lucy 2009年8月20日 (木) 12:46 (UTC)