西暦1年(前漢末期)の領域
西暦1年(前漢末期)の領域

前漢紀元前206年 - 8年)は、中国王朝である。滅亡後の楚漢戦争項羽との争い)に勝利した劉邦によって建てられ、長安を都とした。

7代武帝の時に全盛を迎え、その勢力は北は外蒙古・南はベトナム・東は朝鮮・西は敦煌まで及んだが、14代孺子嬰の時に重臣の王莽により簒奪され一旦は滅亡、その後漢朝の傍系皇族であった劉秀(光武帝)により再興される。前漢に対しこちらを後漢と呼ぶ。

中国においては東の洛陽に都した後漢に対して西の長安に都したことから西漢と、後漢を東漢と称される。前漢と後漢との社会・文化などには強い連続性があり、その間に明確な区分は難しく、前漢と後漢を併せて両漢と総称されることもある。……