Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/エレウシスの秘儀 20171212

エレウシスの秘儀 - ノート 編集

選考終了日時:2017年12月25日 (月) 15:03 (UTC)

  • (自薦)11月度の月間新記事賞にノミネートまでいった記事ですが、自分が手がけた記事の中でもよい出来だと思うのと、当初翻訳から取りかかった英語版(GAから外されています)と比較してもまとまっていると考えます。率直なご指摘をいただくことが目的なので自分の票は控えます。--みっち会話2017年12月11日 (月) 15:03 (UTC)[返信]
  •   賛成 良質な記事だと思います。率直な感想としては、説明の流れに改善の余地がある感じがしました。密儀や神話の説明の途中に、現代的解釈や、中世のキリスト教の立場からの見解といった、異なる時代の話が挿入されている部分は、読んでいて少し混乱しました。--ねをなふみそね会話2017年12月20日 (水) 03:42 (UTC)[返信]
  •   賛成 良質な記事として十分優れた記事であると思いますので賛成します。その上で、ちょっと気になる点があります。
  1. 古典期節の「遅くとも紀元前6世紀半ばにはエレウシスはアテナイに併合された。」について、一般的説明として間違ってはいないと思いますが、考古資料しか頼る物がない時代であり明確にはわかっていないようです。桜井万里子氏によればエレウシスとアテナイが相互に独立していた、という見方に否定的な立場を取る有力な見解が存在し、またミュケナイ時代にはエレウシスがアテナイと統合されていたという見解を取ることも可能であるとのことなので、単にアテナイとエレウシスが古くから密接な関わりを持っていたことを指摘するに留めた方がいいかもしれません。
  2. 秘儀それ自体については良く書かれていますが、アテナイの政治や社会において重要な関係を持った宗教儀式であるので、そういう面での記述が若干弱いように思います。
  3. 画像のキャプション「古代アテナイ時代のエレウシスの復元模型。」について、ギリシア史の文脈で通常「古代アテナイ時代」という区分は使わないので、「古典期」とか「ペイシストラトスによって整備された~」という感じにした方がいいのではないかと思います。
  4. 長音について、ギリシア神話系の他の記事でもそうなのでギリシア神話の分野ではそういうもの?なのかわからないのですが、神名のみ長音を厳密に書かれているのが若干違和感があります。記事内で長音を無視しない基準で行くならアテナイはアテーナイ、エレウシスはエレウシースに、またラテン語名ですがマルクス・アウレリウスはマールクス・アウレーリウスになるように思います。同じく、記事内で「ギリシア」と「ギリシャ」が混在しているのですが、どちらかに統一した方が良いように思います。
  5. 出典から参考文献へのリンクが切れているものが複数あり(西郷 2003、白石 2000等)、参考文献側も論文は著者名が書かれていないため、出典を確認しようとするとやや手間ですので、できればリンクを動作する状態にして頂ければと思います。
長々と書きましたが記事の品質に問題があるとは思っていませんので、上記は特に賛成反対には考慮していません。--TEN会話2017年12月20日 (水) 15:40 (UTC)[返信]
  •   賛成 要点が抑えられた記述だと思います。ただ、歴史の節でエレウシスの最初の住人がトラキア人とありますが考古学的にどの程度明らかにされているのか、ダマテなる神名が記述された線文字B文書がどこから発見されたものか分からないなど(これだとエレウシスから発見されたように読めますが実際はどうなのか)、ところどころ曖昧な箇所があり、またアッティカのエレウシニオン神殿跡に見る農耕信仰の痕跡も「このような農耕信仰に基づいた祭式」がどのようなものか分からないので可能ならば詳述すべきと思います。参考文献ではPDF論文の執筆者名が表示されておらず、脚注とのリンクも機能していないので、この点も改善すべきと思われます。--月下薄氷会話2017年12月20日 (水) 18:20 (UTC)[返信]
  •   賛成 所有している資料に添って確認できる範囲を確認しました。細かい点については手を入れることが可能だと思われますが、現段階で十分、良質な記事であると云えます。作業の方お疲れ様でした。--Hideokun会話2017年12月21日 (木) 07:13 (UTC)[返信]
    •   たくさんのご意見、ありがとうございます。現時点でお答えできる範囲でお示しさせていただきます。約2000年間継承された密儀ですが、中核部分は秘密とされたため、文献や当時の出土品からさまざまな推測がなされています。過去の研究も後の時代の研究・批判の対象となるわけで、どうしてもいろんな時代の文献がクロスしがちになります。自分の中ではそれなりに整理したつもりですが、もっとよい方法があればと思います。
    • エレウシスの併合については、主として『四つのギリシャ神話』(岩波文庫)の訳者(片山英男)解説によっています。桜井万里子の論文は読んでいないのですが、高橋裕子の「ポリス成立期のエレウシスとアッティカ」は桜井論文を受けて、エレウシスとアッティカの関係をさらに深めた内容となっています。この二つがアテナイによるエレウシス併合について肯定的であったため、主流と判断したものです。今回のご指摘を受けて補足的に加筆しました。キャプションは「古典期」に修正しました。表記については、悩んだところです。結果として、ノート:エレウシスの秘儀にメモしたとおり折衷的な形を取っています。ギリシャとギリシアは古くからウィキペディアでも議論になっており、ここでは、現代の文脈ではギリシャ、歴史・文学的な文脈ではギリシアと使い分けしていますが、書籍のタイトルなどはそうもいかないところがあり、一貫性に欠けるのはそのとおりです。参考文献の一部リンク切れや執筆者名の非表示はテンプレートに誤りがあったためで、修正しました。気づいてはいたのですが、なにが原因かわからなくて、お恥ずかしい。
    • アテナイの政治・社会との関連やエレウシスとトラキアの関係などについては、現状ではこれ以上の出典を見つけることができていません。後者については、もしかすると外国語文献に記述があるかもしれませんが、私には読解が困難です。あえて言い訳すれば、このあたりのことはこの記事ではなく、本来「アテナイの祝祭」や「エレウシス」の項目で書くべきことではないかとも考えます。--みっち会話2017年12月21日 (木) 16:16 (UTC)[返信]
      •   コメント 修正お疲れ様です。ノートは見ていませんでした。失礼しました。固有名詞表記法は専門書でも一貫性がないのが普通な気もするのでやむを得ないかもしれませんね。重箱の隅的なコメントに対応して頂きありがとうございます。--TEN会話2017年12月22日 (金) 16:47 (UTC)[返信]
  •   賛成 良質な記事といえるだけの品質がある記事だと思います。エレウシスの秘儀についてはほぼ知らなかったのですが、敢えて詳細を調べずに記事を読んで、理解の助けになる記事だと判断しました。その後、手元の書籍やPDFで確認できる論文も参照しましたが、齟齬もないように見受けられます。出典の件数も確保できておりますし、英語版より読みやすく、理解し易いように思います。暫く様子を見ていましたが、複数人の手で加筆や修正もなされており、今後更に良質な記事に成長することも期待されます。その他私が気付いた点は皆さんが既にご指摘されておりますので控えさせて頂きます。記事の作成、編集お疲れ様でした。--YK1130会話2017年12月21日 (木) 23:53 (UTC)[返信]

賛成のみ3票以上の状態が48時間継続のため、早期終了・通過となります。--Tam0031会話2017年12月23日 (土) 09:59 (UTC)[返信]