Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/スペンサー・コンプトン (初代ウィルミントン伯) 20190813

スペンサー・コンプトン (初代ウィルミントン伯) - ノート 編集

選考終了日時:2019年8月27日 (火) 15:31 (UTC)

  • しかしいくつか気になることがありました。大きく分けて「訳語の問題」(大問題ではない)と、「どうしてそうなるのかがわからない」というのがあります。㭍月例祭が英国近代史の常識がない、というのもあろうかと思いますので、そこらへんは遠慮なくおっしゃってください。
  • どうしてそうなるのかがわからない
  • 「庶民院議長として」“ウォルポールとコンプトンが盟友”なのに、すぐ次で“ウォルポールがコンプトンを内閣政治から締め出した”のはなぜ?
  • 説明を少し追記しました。スタンホープ=サンダーランド政権の時期ではコンプトンがウォルポール=タウンゼンド派だったため「盟友」と言えたが、ウォルポールが政権を奪回すると(1721年)、今度はコンプトンが次期首相というライバル関係になった。そのため、ウォルポールはコンプトンを庶民院議長に追いやり、内閣から遠ざかるようにしつつ、陸軍支払長官という実入りの多いの官職を与えて懐柔した。--ネイ会話2019年8月14日 (水) 14:00 (UTC)[返信]
  • 「ジョージ2世の治世」なぜフランスがダンケルクの要塞化を進めるとウォルポールが議会の多数を失うのでしょう?
  • ダンケルクはフランス北部にある港口都市であり、要塞化が進むとフランスによるイギリス本土侵攻という脅威が一気に現実味を帯びることになる。1708年の侵攻計画では実際に侵攻艦隊がダンケルクから出港しており、1715年ジャコバイト蜂起でもジェームズ老僭王がダンケルクから出港した。そのため、ダンケルクの再要塞化はイギリスの国防にも関わる問題であり、それを野党が「政府がダンケルクの再要塞化を見過ごした」と追及した結果、議会の多数を失うほどの危機となった。--ネイ会話2019年8月14日 (水) 14:00 (UTC)[返信]
  • なぜ、消費税問題で噂が流れると、ガーター勲章がもらえるのでしょう?
  • 消費税問題において、ウォルポールは法案に反対した閣僚を罷免することで対処しようとしたのに対し、ウィルミントン伯爵とドーセット公爵はそれに抗議し、辞任すると脅した。ウォルポールはガーター勲章の授与を約束することで、ウィルミントン伯爵を引き留めた。--ネイ会話2019年8月14日 (水) 14:00 (UTC)[返信]
  • 「14年前にウィルミントンが慎重すぎて国を誤ったと述べた後、ウォルポール政権を転覆するよう求めた」何を言っているのかわからないです・・・
  • くだけていうと、「あなたが1727年に首相にならなかったからこそ、ウォルポールという巨悪がのさばったのだ。今度こそあいつを追い落とせ」ですね。--ネイ会話2019年8月14日 (水) 14:00 (UTC)[返信]
  • 「あなただけがこの大事件を引き起こし、」は何をどう褒めているのでしょう?
  • 1741年のことなので、ウィルミントン伯爵がウォルポール内閣の倒閣に成功することを期待した発言だと思います。もっとも、倒閣を成功させたのはウィルミントンではなかったが。--ネイ会話2019年8月14日 (水) 14:00 (UTC)[返信]
  • 気になる訳語
  • 「ヤンガーサン」日本語で英国貴族の本を読むときに普通に使う術語なのでしょうか・・・。いや、私が不見識で、「普通に使うけど?」ということならしょうがないのですが・・・。いちおう、森護とか村上リコとか読んではいるのですけど、あまりみたことない表現だなあと。要は「(自動的に)爵位相続人となる長子ではなく三男だ」という話で、それは日本語話者にとって理解の難しい話ではないので、わざわざ「ヤンガーサン」とか言わずに「相続予定人となる長子ではなく三男で」とかなんとか書けばよいのでは・・。
  • 「Paymaster of Pensions」を「年金支払長官」 一般には「paymaster」は「支払い主任・会計部長・課長・主計官」で、「長官」という語感とはギャップを感じます。英語版をみても「official in charge」とかで、「長官」感はなく「係官」的な感じ?日本語の語感としても、「年金支払」と「長官」はなんかちょっと・・・今の日本に当てはめると「社会保険庁長官」みたいな感じ?私はこの辺りの知識ゼロなのでアレなんですが、ここでいう「Pension(年金)」というのは現代的な一般庶民向けの社会保険的なもの?それとも軍人の恩給的な?後段の「Paymaster of the Forces」は、英語版の説明で正式名が「Paymaster-General of His Majesty's Forces」と「General」が付くので「長官」も腑に落ちるのですが。
  • 1995年の論文(P.138)で「年金主計官」との用例がありましたので、それに従うようにしました。ここでいう「年金」とは社会保険でも軍人の恩給でもなく、君主の意向に基づいて支給される年金だと思います(コンプトンも1711年から1713年まで400ポンドの年金を受給した)。--ネイ会話2019年8月14日 (水) 14:00 (UTC)[返信]
  • 「defluxion in his eyes」=「目の水漏れ」は気になりました。ソースを見たらネイさんも悩んだことがわかりました。
  • 「王太子ジョージが国王に即位すると・・・目に見えた」とあるのですが、これだとジョージがこの時点で即位したかのように読めます。実際には次節にあるように1727年のことなので、5年もの時差があります。「いずれジョージが国王となった暁には・・・」みたいにするとか。
  • その他雑感
  • さすがに「残念賞」のリンクは不要では・・・
  • 1730年初めのところで、「ウィルミントン男爵」を受け、「後釜としてウィルミントン伯爵名前が挙げられ」、そのあと伯爵位を受けるというのは前後関係がおかしいのでは。
  • 「ジョージ2世の治世」の前半で、王妃と妾を持ち出す意図がわかりません。単に、ジョージ2世がウォルポールに「コンプトンに指示を仰げ」と命じたのに、コンプトンはウォルポールにどうすればいいのか尋ねる有様だった、ということでは?
  • まず、ウォルポールが続投した理由には下記4点があります。(1)コンプトンはジョージ2世の枢密院への勅語を起草するよう命じられたが、それができずウォルポールに助けを求める必要があった。(2)ウォルポールは王室費を70万から83万に増額することを庶民院に認めさせることに成功した。コンプトンにはそれができなかったと思われる。(3)ウォルポールは議会で安定多数を確保しており、コンプトンを任命すると政情不安が続く恐れが生じる。(4)キャロライン王妃のジョージ2世に対する影響力は大きいが、ウォルポールがキャロライン王妃に接近したのに対し、コンプトンはジョージ2世の愛人であるハワード夫人に接近して、キャロライン王妃の不興を買った。ジョージ2世がウォルポールの続投を認めたのもキャロライン王妃の説得があってのこととされる。
  • 4点のうち、(2)と(4)が重要だと思われますが、どうすればわかりやすく説明できるかがちょっとわからず、現在のところは編集していません。--ネイ会話2019年8月14日 (水) 14:00 (UTC)[返信]
  • ここでは、両者と王妃・妾の関係性についての逸話は大した中身があるわけでもなく、その割に2女性の肖像をでかでかと掲げるのはどうかなーと感じました。ジョージ2世やウォルポールの肖像を掲げるほうがしっくりいくような。--柒月例祭会話2019年8月13日 (火) 17:57 (UTC)[返信]
  • これは「選考」には関わりないことなのですが、2005年の初版からそうなっていたので仕方がないのですが、記事名が_(○○伯爵)でなく_(○○伯)なんですね。これは「_伯爵」に改名するのが趨勢でしょう。--柒月例祭会話2019年8月13日 (火) 18:38 (UTC)[返信]
  •   賛成 すごい!こんなにすぐに対応していただけるとは予期していませんでした。私の疑問点にわかりやすい解説をいただき、感謝します。わかりやすい!王妃と妾のところは、「こういうことなんだけど、それを端的に言い表した出典をみつけるのがなあ・・・」ということ、ありますよね。すぐにわかりやすく説明してくださること、本文にも出典をそえてそれを追加できるあたりに、ネイさんの造詣の深さを垣間見た気がします。--柒月例祭会話2019年8月15日 (木) 03:39 (UTC)[返信]
  •   コメント 出典について気になる点が。数か所、友清理士氏のウェブサイトを出典に用いていますが、これは個人サイトでありGAが求める「信頼できる情報源」とは言えないのではないでしょうか。私も友清理士氏の著書は持ってますので氏については評価していますが、他の「信頼できる情報源」を出典としたほうが良いと思います。--Iso10970会話2019年8月16日 (金) 05:09 (UTC)[返信]
  • (㭍月例祭さんへの返信)Iso10970さんの指摘を修正するにあたって、手持ちの文献でハワード夫人関連の記述が見つかりませんでしたので、ひとまず当該部分を削りました。この変更に伴い画像を差し替え、ウォルポール続投の理由のうち(1)と(2)を中心とする記述にしました。造詣が深いと言われるのは素直にうれしいです(モチベーションも上がります)。ただし、文章の構成や説明不足のところの多さからして、改善の余地が多そうとも考えています。
  • (Iso10970さんへの返信)『英国下院史』や『オックスフォード英国人名事典』などに差し替えました。「スペイン継承戦争の戦後20年」は著書の「後日談としての性格ももつ」とのことなので、著書と違い出典として使えなかったのが残念です。--ネイ会話2019年8月16日 (金) 15:51 (UTC)[返信]

賛成のみ3票の状態が48時間継続のため、早期終了・通過となります。--Tam0031会話2019年8月18日 (日) 05:51 (UTC)[返信]