末期の眼』は、川端康成随筆・随想。芥川龍之介古賀春江梶井基次郎竹久夢二などの芸術家の運命と死、その芸術作品の神秘不思議に触れながら、自身の芸術観・死生観について連想的に綴った34歳の時の作品である。その非情な芸術観が示された文章の所々に川端の小説家・芸術家としての覚悟や、一つの転換点を示すマニフェスト警句的な文言が含まれているため……