SoftBank X02NK

日本で2008年に発売されたスマートフォン
X02NKから転送)

SoftBank X02NK(ソフトバンク エックスゼロニエヌケー)は、ノキアが開発しソフトバンクモバイルが販売するW-CDMA/GSM通信方式のスマートフォン2008年4月25日発売。

ソフトバンクモバイル X02NK
ベース機種のNokia N95
ベース機種のNokia N95
キャリア ソフトバンクモバイル
製造 ノキア
発売日 2008年4月25日
概要
OS Symbian OS 9.2 + S60 3rd Edition, Feature Pack 1
音声通信方式 GSM:850/900/1800/1900MHz W-CDMA:2100MHz
データ通信方式 HSDPAEDGEWi-Fi (11b/g)
形状 デュアルスライド
サイズ 99 × 53 × 21 mm
質量 約120 g
連続通話時間 W-CDMA網:約160分
GSM網:約240分
連続待受時間 W-CDMA網:約200時間
GSM網:約225時間
内部メモリ 64MB
外部メモリ microSD(推奨は4GBまで)
日本語入力 ATOK
FeliCa なし
赤外線通信機能 搭載
Bluetooth 搭載 (2.0)
放送受信機能 FMラジオ(Visual Radio対応)
備考 Nokia N95とほぼ同等
メインディスプレイ
方式 TFT
解像度 QVGA
サイズ 2.6インチ
表示色数 16,000,000色
サブディスプレイ
なし
メインカメラ
画素数・方式 504万画素CMOS
機能 オートフォーカス
カール・ツァイスレンズ採用
サブカメラ
画素数・方式 10万画素CMOS
機能 TVコール
カラーバリエーション
レッド
ストームブルー
ホワイト
テンプレート / ノート
ウィキプロジェクト

概要 編集

SoftBank X02NKは、日本国外でNokia N95として発売されている機種を日本語化し、ソフトバンクモバイル向けのカスタマイズを行ったものである。

Nokia N95はマルチメディア機能にフォーカスした「Nokia Nseries」の一機種で、2006年9月27日フィリピンマニラで開催されたイベント「Open Studio: Explore Your Passions and Music Connects」で発表され、2007年第1四半期に出荷が開始された。2008年初頭までに全世界でおよそ700万台のN95が販売されている。尚、SoftBankでの修理受付対応は2011年12月15日で終了しており、メーカーサポートもNOKIAがそもそも日本から撤退したため終了している。

特徴 編集

デザイン 編集

デュアルスライドデザインを採用しており、下方向にスライドするとテンキーが現れ、上方向にスライドすると、メディアプレーヤーで使われる専用のメディアキーが現れる。3.5mmオーディオ端子を搭載しているので、iPodウォークマン用などの一般的なヘッドフォン・イヤフォンを直接接続することができる。

カメラ 編集

レンズにカール・ツァイステッサーを採用した5メガピクセルのデジタルカメラを搭載する。焦点距離は5.6mmで、35ミリフィルム換算で35mmに相当する。

GPS 編集

GPS機能を搭載しているが、ソフトバンクが標準サービスとして提供している「S!GPSナビ」は使用できない。代わりにNAVITIME for Smartphoneを利用して現在地の確認、目的地までの最適ルートや到着予定時刻の検索などが可能。Nokia Maps を利用してもGPS機能を利用し現在位置の測定はできるが、日本国内向けの詳細な地図データがまだ充実していないため大まかな地図しか利用できず、実質的には海外での利用が前提となる(2008年5月12日現在)。その他、Google マップMobile GMaps などサードパーティによる様々なSymbian用GPSアプリケーションを活用することができ、S!GPSが利用できない分をカバーできる。

ワイヤレス 編集

無線LANIEEE 802.11 b/g)を搭載し、規格上の理論値で最大54Mbpsの通信速度で無線LAN経由でのインターネット接続などを利用できる。

なお、ウェブブラウザなどのアプリケーションの使用時に指定の無線LANアクセスポイントに接続できない場合は、Windows Mobile搭載機と違ってソフトバンク3G網に自動的に接続することはなく、基本的に接続エラーとなる。

Bluetoothを搭載しており、一般的なヘッドセットプロファイルから高品質オーディオ対応のA2DPまで対応している。Bluetooth対応の入力インターフェイス機器、無線での通話や音楽再生等に幅広く活用可能。特にオーディオに関しては、Bluetoothの規格から外れた日本国内独自の著作権保護機能 (SCMS-T) を搭載していないため、一般的なBluetoothヘッドホンなどが気軽に利用できる仕様となっている。

加速度センサー 編集

加速度センサーが組み込まれている。このセンサーは元々はビデオ撮影の安定のためや、写真撮影時の向き(縦位置か、横位置か)を決めるために使われていたが、最近になってノキアはアプリケーションが加速度センサーに直接アクセスできるようにした。これにより、サードパーティのソフトも出始めており、画面の向きを自動的に変えたり、電話機を空中で振ると『スター・ウォーズ』のライトセーバーのような音を出すプログラム、画面を下向きに置くと音が出なくなるプログラムなど、いろいろなものがある。

アプリケーション 編集

Y!ケータイは利用できないが、フルブラウザNokia Web Browserを利用できる。 Nokia Web Browserでは携帯サイトを観覧することはできないが、WebブラウザーOpera Miniを使えば携帯サイトも観覧できる。 S!メールも利用でき、絵文字にも対応している。

Symbian OS/S60に対応したネイティブアプリケーションをインストールすることによって高いカスタマイズ性を備える。これより前、ソフトバンク向けのノキア端末はSymbianかノキアに認証された電子署名入りのアプリケーションしかインストールできなかったが、この機種ではスタンダードバージョンと同じように認証がないものでもインストールできる。また、Javaアプリケーション (MIDP) にも対応している。

撮影した写真をワンクリックでSNSブログにアップロード可能なシェアオンライン機能を搭載。日本国内ではmixiが運営する「mixi日記」とシックス・アパートのブログサービス「Vox」に対応。また、ConfigファイルをダウンロードしてインストールすることによりFlickrを利用することも可能である。

ポッドキャストプレーヤーOPMLに対応している。パソコンのiTunesからOPMLを書き出して、X02NKで利用することができる。また音楽ファイルについても、対応フォーマットであれば特に制限なく再生でき、MP3ファイルなどをそのまま着信音やアラーム音として設定することができる。

対応サービス/搭載機能 編集

主な対応サービス/搭載機能
PCサイトダイレクト SMS / S!メール (MMS)(絵文字対応) Eメールクライアント(POP3IMAP4
ミュージックプレイヤー
MP3AACeAAC+WMA
WAVMIDIAMR
ポッドキャストプレイヤー ビデオセンター
Bluetooth® 赤外線通信(IrDA) 無線LAN 11b/g
UPnP対応 PictBridge対応 GPS
FMラジオ S!ミュージックコネクト ボイスタグ(音声による操作)
3.5mmステレオ標準プラグ TVコール 世界対応ケータイ
Windows Media® DRM対応 3G ハイスピード ドキュメントビューア

上記のほか、mixiテーマ機能を搭載している。

関連項目 編集

外部リンク 編集