盧 千恵(ろ せんけい/ぐ ちえ)は、台湾人児童文学者東京フォルモサ婦人会代表。夫は台北駐日経済文化代表処代表を務めた許世楷で、夫と共に台湾独立運動に関わってきた。ペンネームは高 明音

盧千恵
プロフィール
出生: 1936年
出身地: 中華民国の旗 台湾
職業: 児童文学者
各種表記
繁体字 盧千惠
簡体字 卢千惠
拼音 Lu Qiānhuì
和名表記: ろ せんけい/ぐ・ちえ[1]
発音転記: ルー チェンフイ
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人物・来歴 編集

1936年、日本統治時代台湾生まれ。1955年に訪日し、翌年国際基督教大学へ入学。1961年、当時早稲田大学留学中の許世楷と知り合い結婚。同時に夫とともに台湾独立と民主化運動に関わる。

このような活動のために、1962年には当時の中華民国大使館により、夫ともどもパスポートを没収される。台湾への強制送還の可能性もあったが、周囲の協力により免れ、以後およそ40年に及ぶ事実上の亡命生活を送った。その間、台湾における政治犯救援を訴え、アメリカに渡って「独立運動の声」アナウンサーや『台湾公論報』の記者なども務めた。

その後台湾の民主化が実現、1992年に刑法100条の内乱罪が改正され、いわゆるブラックリストが解除されると翌年帰国。2004年には、夫の台北駐日経済文化代表処代表就任に伴って再訪日した。2008年6月17日、夫が台北駐日経済文化代表処代表を辞任したのに伴い7月に離日。現在は台湾の台中市に居住。

主要著作 編集

  • 『私のなかのよき日本―台湾駐日代表夫人の回想五十年』草思社 、2007年。
  • 『台湾は台湾人の国 : 天になるごとく、地にもなさせたまえ』はまの出版、2005年、許世楷と共著。
  • 『呉鳳さま-子どもに聞かせる台湾人ものがたり-』こぐま社、1975年、(画:笹本早苗)

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  1. ^ 後者は国立国会図書館の書誌情報による。

外部リンク 編集