西山隆行
西山 隆行 Nishi Nishiyama(にしやま たかゆき、1981年4月7日 - )は、和歌山県海草郡紀美野町(旧野上町)出身のギタリスト。
西山隆行 | |
---|---|
生誕 | 1981年4月7日(43歳) |
出身地 | 日本和歌山県 紀美野町 |
ジャンル | インストゥルメンタル |
職業 | ギタリスト |
担当楽器 |
アコースティックギター エレキギター ウクレレ |
活動期間 | 1995年 - |
公式サイト | Nishi Nishiyama Official Website |
著名使用楽器 | |
Maton Guitars EBG808 Custom shop 'Nishi' model Ver.2 |
フラット・ピックと指を併用したハイブリッド・ピッキングやギャロッピング奏法によるアコースティックギター1本でのインストゥルメンタルでの活動をメインとする。 Maton Guitarsやヤマハなどのデモンストレーターとして、あるいはアーティストのサポート&レコーディング等でも活躍している。
活動
編集中学1年の時にエレキギターを購入し、独学でギターを始める[1]。
高校時代はバンド活動を活発に行い、ライブハウスなどで演奏を行う。
高校卒業後に上京し、ギタリスト&ライターのいちむらまさきへ弟子入りをする。 当初はバンド活動を考えていたが、バンドブームがちょうど衰退し始めていた頃で、スタジオミュージシャンを目指す方向に転換する。
様々なアーティストのライブ・サポート活動をしながら、採譜の仕事をする中でトミー・エマニュエルの音楽と出会い、その音楽スタイルにはまる。 それからアコースティックギター・インストの活動を始める。トミーの奏法を研究するうちに、チェット・アトキンスにもたどり着き、ギャロッピング奏法やカントリー、ソロギターのコードフォームを覚える。
2005年12月上北沢のAPO音楽院でギター&ウクレレ講師のキャリアをスタートする。
2007年7月、トミーの来日公演、Tommy Emmanuel Japan Tour 2007のオープニング・アクトを務める。
2008年5月、自主制作アルバム「Give us a smile」を発売。
2009年10月、再びトミーのTommy Emmanuel Japan Tour 2009で東京、札幌、横浜の3公演でオープニング・アクトを務める。
この時、トミーと会話をする中で「チェットのイベントにいつか出てみたい」と言ったところ、トミーから「NishiならいつでもOKだよ!」と言われ、すぐにイベントの会長を紹介してくれて、出演のオファーを受ける[1] [2]。 2010年にこのチェットのイベント、CAAS 2010(Chet Atkins Appreciation Society、世界各地からフィンガーピッキング・ギタリストが集まる。テネシー州ナッシュビルで毎年開催)に日本人で初めて正式な出演者として演奏する。ナッシュビル訪問中にはトミーの車でチェットが眠るお墓も訪ねた。
2011年に音楽スタジオ「musictail studio」を設立。
2012年和歌山のシンガーソングライター宝子(たからこ)と地元和歌山の歌を歌う期間限定ユニット西宝山子(さいほうさんし)を結成し、ライブ収録アルバム「ことほぎわ」を発表した[3]。
2012年は『毎月24日はにっしーの日Live』という企画で都内で毎月24日にライブを行った。また2013年からは同じく『毎月24日はにっしーの日Live』と称して、全国47都道府県を周り毎月24日にライブを行い、2016年に一巡した[2] [4]。
2013年7月にニューヨークの老舗ライブハウスThe Bitter Endで初NYライブを行った。
2016年6月には台湾(台北)で初めてソロライブを開催し、その後毎年台湾でもライブを行っている。
2015年からゆずの楽曲でアコースティックギターのアレンジやギターレコーディングを担当しており、北川悠仁のソロライブ「DRESS CODE」にサポートギターとして出演している(2017~2019年)。
CAASでの出演は現地でも高い評価を得て、2010~2019年の10年連続出演している。またトミー・エマニュエルとの親交も深め、トミーが日本公演を行う際には西山がサポートをしている。 Nishi Nishiyamaというニックネームはトミーが冗談半分で名付けた呼び方だが、西山は海外で演奏する時はNishi Nishiyamaをアーティスト名としている。
ライブ活動以外には、オーストラリアのギターメーカーであるMaton Guitarsやヤマハのデモンストレーター、島村楽器主宰のアコースティックギターセミナーの講師としても活動している。 2018年にはMaton Guitarsとエンドースメントを結んだ。同年Maton社を訪問した際には、Matonを日本で広めている功績が認められ、カスタムモデルであるNishi Model Ver.2のギターをサプライズでプレゼントされた[5]。
楽器としては、エレキギター・ウクレレも演奏する。
また音楽誌での執筆、採譜なども数多くこなしている。
2019年9月24日より和歌山放送のラジオ番組『ボックス』の中で「西山隆行 今日もギターと二人旅」というコーナーがスタートした[6]。
作品
編集アルバム
編集- 『Give us a smile』 (2008年、MTRC-001)
- 『ことほぎわ』(西宝山子 名義、2013年、BURA-2006)
- 『"Live Recordings" at Tanegashima Miharusou』 (2013年、CD-R)
- 『The Bootleg Songs』 (2013年、CD-R)
- 『Hybrid pickin' on the guitar』 (2015年、MTRC-002)
- 『Straight from my heart』 (2019年、MTRC-003)
- 『One & Single』 (2020年、MTRC-004)
著作
編集- 『初心者にもわかりやすい入門書 アコースティックギター入門』島村楽器、2020年3月1日。ISBN 978-4907241117。
- 『いちばんわかりやすい入門書 アコースティックギター入門』島村楽器、2013年2月1日。ISBN 978-4990581190。
- (共著)『アコースティック・ギター・マガジン 特撰講義録』リットーミュージック、2013年10月19日。ISBN 978-4845623167。
- 『究極のアコギ・トレーニング・バイブル』リットーミュージック、2017年2月24日。ISBN 978-4845623129。
『アコースティックギター・マガジン』、『ウクレレ・マガジン』等で執筆や採譜などが多数ある。
脚注
編集出典
編集- ^ a b 「Special Interview 西山隆行」『月刊ミュージシャン』第21巻第12号、株式会社ミュージックトレード社、2018年4月、2-5頁。
- ^ a b “ギタリストインタビュー ~ 西山隆行 Nashsound villeに向けて”. Acoustic Guitar World. シゲエダ ユズル (2016年5月22日). 2019年11月18日閲覧。
- ^ 西山隆行 (2012年2月22日). “『ことほぎわ』発売の記者会見”. 2019年11月18日閲覧。
- ^ “毎月24日は にっしーの日 Live ~4年間の軌跡~” (2017年1月30日). 2019年11月18日閲覧。
- ^ 「Column メイトンから西山隆行へのギフト Nishi Model Ver.2」『アコースティック・ギター・マガジン』Vol.79,2019年3月号、リットーミュージック、2019年1月26日、76-77頁。
- ^ 和歌山放送ラジオ (2019年9月24日). “新コーナースタート 190924”. 2019年11月20日閲覧。
外部リンク
編集- Nishi Nishiyama Official Website
- 西山隆行 Nishi Nishiyama (@Nishi_Nishiyama) - X(旧Twitter)
- Nishi Nishiyama(西山隆行) Fan page (Nishi.Nishiyama) - Facebook
- Nishi Nishiyama Takayuki (@nishi_nishiyama) - Instagram