貞斎泉晁
1812-?, 江戸時代後期の浮世絵師
来歴
編集渓斎英泉の門人。姓は不明、俗称は吉蔵。青蔦亭、素月園とも号す。江戸の人で霊岸島に住む。作画期は文政から弘化の頃にかけてで、錦絵の美人画と合巻の挿絵などを残している。
作品
編集- 『和歌三人由来』 合巻 ※瀬川路考(五代目瀬川菊之丞)作、文政10年(1827年)刊行。最終丁に「英泉門人十六歳 貞斎泉晁画」とあり
- 『時話今桜野駒』 合巻 ※松亭金水作、天保2年(1832年)刊行
- 『娘曽我振袖日記』 合巻 ※墨春亭梅麿作、天保3年刊行
- 『坂東水滸伝』 人情本 ※為永春水作、天保元年から天保2年にかけて刊行
- 「傾城泉流合 玉屋内小式部」 大判錦絵 東京都立図書館所蔵
- 「当世五人美女 極印千右衛門」 大判錦絵 東京都立図書館所蔵
- 「傾城五景の富士 姿海老屋内 姿野」 大判錦絵 早稲田大学演劇博物館所蔵
- 「仙女香引札 大黒とお福女」 江戸東京博物館所蔵
- 「素顔夏の富士」 大判錦絵 江戸東京博物館所蔵
- 「素顔夏の富士」 大判錦絵 国立劇場所蔵