丸山 尚一(まるやま なおかず、1924年 - 2002年9月12日[1])は、日本の美術評論家

来歴

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東京生まれ。早稲田大学仏文科卒業。平凡社に入社。『世界美術全集』などの編集に携わった後、仏像調査、研究執筆生活に入る。

円空仏の取材・評論では第一人者である。

著書

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  • 生きている仏像たち 日本彫刻風土論 読売新聞社 1970 (読売選書)
  • 地方佛 鹿島研究出版会 1974
  • 円空風土記 読売新聞社 1974
  • 秘仏の旅(上下) 東京新聞出版局 1983
  • 十一面観音紀行 平凡社 1985.7 藤森武写真
  • 旅の仏たち 地方仏紀行 全4巻 毎日新聞社 1987
  • 十一面観音の旅 新潮社 1992.10
  • 続 十一面観音の旅 新潮社 1994.6
  • 新・円空風土記 里文出版 1994.9
  • 地方の佛たち 中部編 中日新聞本社 1995.12
  • 地方の佛たち 近江・若狭・越前編 中日新聞本社 1996.10
  • 地方の佛たち 近畿編 中日新聞本社 1997.12
  • わが心の木彫仏 東日本 東京新聞出版局 1998.11
  • 地方仏を歩く 全4巻 日本放送出版協会 2004.2

共編著

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翻訳

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その他

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東京都世田谷区の自宅はル・コルビュジエの弟子の建築家吉阪隆正に設計を依頼したもので、吉阪の住宅建築の中でも珍しい木造建築であった(1957年~2021年解体)。丸山尚一は吉阪の早稲田大学山岳部の後輩であり、個人的な交友があった。

山岳雑誌「アルプ」227号(創文社)に執筆。

家族

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父親は日本画家の丸山永畝

脚注

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  1. ^ 『現代物故者事典2000~2002』(日外アソシエーツ、2003年)p.579