村雨退二郎
人物・来歴
編集鳥取県出身。本名は坂本俊一郎。 独学し『秀才文壇』(などに詩を投稿。農民運動に参加するが、1928年三・一五事件で検挙される。 出所後は歴史小説を書き、1935年「泣くなルヴィニア」で「サンデー毎日」大衆文芸賞に入選[1]。直腸ガンの疑いで療養中、痛苦に耐えかねて睡眠薬で自殺した。遺書には「他意なし」とあった[2]。
著書
編集- 『妖美伝』(教育社、新歴史文学選書) 1940
- 『火術深秘録』(国文社) 1942
- 『愁風嶺』(三邦出版社) 1942
- 『高松美丈夫』(那古野書房) 1942
- 『盤山僧兵録』(越後屋書房) 1942
- 『法曹奇譚』(六合書院) 1943
- 『戊辰の旗』(大日本出版閣) 1943
- 『南奇兵隊』(聖紀書房) 1944
- 『天明大盗伝』(同光社) 1951
- 『日本名婦伝 輝く名婦烈婦』(安以行孝絵、偕成社、偉人物語文庫) 1954
- 『悲恋行』(豊文社) 1954
- 『春秋しのぶ笠』(同光社) 1955
- 『日本名僧伝 名僧名知識列伝』(伊藤幾久造絵、偕成社、偉人物語文庫) 1955
- 『武道名試合秘録』(鱒書房、歴史新書) 1955
- 『応天門』(河出新書) 1956
- 『近世暗殺史』(鱒書房、歴史新書) 1956
- 『新版武道伝来記』(同光社、新鋭書下ろし選書) 1956
- 『立ち涌く雲』(同光社、大衆小説名作選) 1956
- 『矢立峠 相馬大作』(北辰堂) 1956
- 『快剣示現流』(光風社) 1957
- 『史談蚤の市 こぼればなし』(北辰堂) 1957、のち中公文庫
- 『天草騒動記』(加藤敏郎絵、偕成社、実録時代小説) 1958
- 『史談あれやこれ』(北辰堂) 1958、のち中公文庫
- 『明治巌窟王』(講談社) 1972、のち中公文庫 - 「モンテ・クリスト伯」の翻案