加藤春彦
加藤 春彦(かとう はるひこ、1913年3月8日 - 1993年6月12日[1])は、愛知県愛知郡豊明村出身の俳人。『帯』主宰。『馬酔木』同人。
加藤 春彦 | |
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誕生 |
1913年3月8日 愛知県愛知郡豊明村 |
死没 |
1993年6月12日(80歳没) 愛知県豊明市 |
職業 | 俳人 |
最終学歴 | 旧制中学卒業 |
代表作 | 『帯』主宰、『馬酔木』同人 |
ウィキポータル 文学 |
略歴
編集当時としては珍しいサラリーマンの一人息子として、1913年(大正2年)3月8日に愛知県愛知郡豊明村に生まれた[2]。1930年(昭和5年)に旧制中学を卒業し、すぐに名古屋市役所に就職した[2]。1957年(昭和32年)から5年間は名古屋市老人福祉施設「寿寮」(現在は民間に移管されて養護老人ホーム 名古屋市寿荘)の寮長を務め、その後は名古屋市高齢者職業紹介所所長を務めた[2]。1968年(昭和43年)には定年を前に名古屋市役所を退職した[2]。
俳人としての経歴
編集水原秋桜子の句集『新樹』を読んだのがきっかけで俳句の世界に足を踏み入れ、1941年(昭和16年)には月刊俳句誌『馬酔木』に投句した[2]。1960年(昭和35年)には『馬酔木』の同人となり、名古屋市周辺における『馬酔木』俳壇の指導者的存在となった[2]。晩年には自ら俳句誌『帯』を創刊し、豊明市や東海地方の俳人を育てる役割を果たした[2]。また『鯱』同人であり、俳句団体俳人協会会員でもある[2]。
1993年(平成5年)死去[2]。豊明市阿野町に住んでいたこともあって、俳句関係などの蔵書は豊明市立図書館に寄贈され、図書館には「加藤春彦氏コーナー」が設置された[2]。
著書
編集- 句集『雁の頃』鯱発行所、1968年
- 『鯱俳句手帖』鯱発行所、1969年
- 自解句集『寮長日記 老人ホームの四季』鯱発行所、1973年
- 句評集『俳句の窓』都福祉会館俳句教室、1975年
- 句評集『俳句の目』鯱発行所、1978年
- 句評集『俳句散歩』鯱発行所、1981年
- 句集『流氷祭』東京出版、1982年
- 句評集『歳時記』柴田雲表、1984年
- 『お花に夢中 Lovely cat』誠文堂新光社、1991年
脚注
編集参考文献
編集- 能村登四郎「加藤春彦句集『雁の頃』 素材と姿勢」『俳句』1969年5月号(18巻5号)