マイケル・ジェローム・ケイジ (Michael Jerome Cage, 1962年1月28日 - ) は、アメリカ合衆国の元プロバスケットボール選手。身長206cm、体重101kg。ポジションはパワーフォワード及びセンターNBAで15シーズンに渡りプレーし、1987-88シーズンにリバウンド王を獲得した。

マイケル・ケイジ
Michael Cage
引退
ポジション PF/C
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1962-01-28) 1962年1月28日(62歳)
出身地 アーカンソー州ウェストメンフィス
身長(現役時) 206cm (6 ft 9 in)
体重(現役時) 101kg (223 lb)
キャリア情報
出身 サンディエゴ州立大学
NBAドラフト 1984年 / 1巡目 / 全体14位[1]
選手経歴
1984-1988
1988-1994
1994-1996
1996-1997
1997-1998
1999-2000
ロサンゼルス・クリッパーズ
シアトル・スーパーソニックス
クリーブランド・キャバリアーズ
フィラデルフィア・76ers
ニュージャージー・ネッツ
ニュージャージー・ネッツ
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1983
獲得メダル
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
パンアメリカン競技大会
1983 カラカス バスケットボール

経歴

編集

ケイジはサンディエゴ州立大学在学時に2年連続でカンファレンス年間最優秀選手に輝き、オールアメリカ2ndチーム選出、パンアメリカン競技大会金メダルと優秀な成績を収めた。大学通算1,317リバウンドは学校史上1位、1,846得点は同2位の記録である。

大学卒業後、ケイジは1984年のNBAドラフトで全体14位指名を受けロサンゼルス・クリッパーズに入団した。卓越したディフェンス力を武器に徐々に存在感を高め、3年目には平均ダブルダブルを記録した。

ケイジのキャリアハイライトとなったのは、4年目の1987-88シーズンであった。この年シカゴ・ブルズチャールズ・オークリーと熾烈なリバウンド王レースを繰り広げていたケイジは、シーズン最終戦でキャリアハイとなる30リバウンドを叩き出し、平均13.03リバウンドで見事にタイトルを獲得した。オークリーとの差は僅か0.03ポイントと、史上最も僅差でのリバウンド王受賞だった。

この活躍により、評価を一躍高めたケイジに対して多くのチームが注目し、獲得に向けて動いた。その結果、シーズン終了後に開催された1988年のNBAドラフトにおいて、新人選手を絡めた大型トレードの一環としてシアトル・スーパーソニックスに移籍した。現役リバウンド王がこのような形でトレードされるのは前代未聞であり、この決定をしたクリッパーズの首脳陣はファンから非難を浴びた[1]

ソニックスでは主にセンターとして6シーズンプレーし、内5シーズンでプレーオフに進出した。ソニックス退団後はクリーブランド・キャバリアーズフィラデルフィア・76ersニュージャージー・ネッツを渡り歩いた。1998年に一旦引退を表明したが、翌年に復帰し、ネッツで1シーズンプレーした後完全に現役を引退した。

NBAでの成績は1,140試合に出場して通算8,278得点8,646リバウンド(平均7.3得点7.6リバウンド)であった。

引退後、ケイジは2014年からオクラホマシティ・サンダーの解説者を務めている。

個人成績

編集
* リーグ1位
太字 キャリアハイ

レギュラーシーズン

編集
Season Team GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1984–85 LAC 75 41 21.5 .543 .737 5.2 .7 .5 .4 7.1
1985–86 78 12 20.1 .479 .000 .649 5.3 1.0 .8 .4 6.7
1986–87 80 76 36.5 .521 .000 .730 11.5 1.6 1.2 .8 15.7
1987–88 72 70 36.9 .470 .000 .688 13.0* 1.5 1.3 .8 14.5
1988–89 SEA 80 71 31.7 .498 .000 .743 9.6 1.6 1.2 .7 10.3
1989–90 82 82 31.6 .504 .698 10.0 .9 1.0 .5 9.7
1990–91 82 55 26.1 .508 .000 .625 6.8 1.1 1.0 .7 6.4
1991–92 82 69 30.0 .566 .000 .620 8.9 1.1 1.2 .7 8.8
1992–93 82 66 26.3 .526 .000 .469 8.0 .8 .9 .6 6.1
1993–94 82 42 20.8 .545 .000 .486 5.4 .5 .9 .5 4.6
1994–95 CLE 82 21 24.9 .521 .000 .602 6.9 .7 .7 .8 5.0
1995–96 82 80 32.1 .556 .000 .543 8.9 .6 1.1 1.0 6.0
1996–97 PHI 82 24 15.2 .468 .463 3.9 .5 .6 .5 1.8
1997–98 NJN 79 17 15.2 .512 .000 .556 3.9 .4 .6 .6 1.3
1999–00 20 7 12.1 .500 1.000 4.1 .5 .4 .4 1.4
Career 1,140 733 26.1 .515 .000 .664 7.6 .9 .9 .6 7.3

プレーオフ

編集
Year Team GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1989 SEA 8 0 21.9 .600 .000 .409 5.8 .6 .9 .4 7.1
1991 5 0 16.0 .429 .765 4.2 .4 .6 .4 5.0
1992 9 4 21.9 .559 1.000 5.7 .4 .7 .9 4.3
1993 19 2 19.9 .525 .389 5.8 .5 .7 .4 4.8
1994 5 5 18.6 .375 .333 5.4 .8 .8 1.0 2.8
1995 CLE 4 0 20.3 .444 .000 .000 4.5 .8 .5 1.0 4.0
1996 3 3 33.7 .571 .600 9.3 .7 .7 1.7 6.3
Career 53 14 20.8 .523 .000 .493 5.7 .6 .7 .6 4.9

備考

編集
  • 2017-18シーズンにザザ・パチュリアが更新するまで、キャリア通算スリーポイントシュート成功数なしでの最多試投数記録保持者(25本)であった。

脚注

編集

外部リンク

編集